【ざっくり解説】SAP MMモジュールとMaterial Master (品目マスター)【Viewと項目】
Material Masterの作成画面 - MM01:Create Material
先ほどは、Fiori上でのMaterial Masterの確認画面をご紹介しましたが、FioriとSAP GUIで見ることのできる画面のレイアウトは同一であるため、ここからはSAP GUIの画面で解説をさせて頂きます。
Material MasterのViewと項目を確認するため、Material Masterの作成画面を見てみます。 SAPのトランザクションコードとして、MM01を入力しEnterすると、Material Masterの作成画面へ移行することが出来ます。
- Material
- Industry Sector
- Material Type
- A:Plant engineering and construction(プラントエンジニアリングと建設)
- C:Chemical industry(化学業界)
- M:Mechanical engineering(機械工学)
- P:Pharmaceuticals(製薬)
- FERT:Finished Goods(完成品)
- HAWA:Trading Goods(流通品、商品)
- ROH:Raw Material (原材料)
- HALB:Semi-Finished Goods(半完成品)
Material Masterを作成する際は、まずIndustry SectorとMaterial Typeという項目の2つを指定することになります。この項目は、Material Masterが持つことのできる項目を制御しています。
同様に、Material TypeにRaw Materialが選択されれば、原材料としての性質を管理する項目が設定できるようになり、反対に原材料であれば設定不要な項目は画面に見えなくなる、という制御が可能となります。
Viewの選択とOrganization Levelの指定
Viewは、設定が出来るものが一覧で表示されるため、その中から作成する対象のViewを複数選択し、Material (品目)の詳細作成画面に移行することとなります。 ここでは、購買プロセスが実行できるようにするという目的で、基本View、購買View、MRP View、そして会計Viewを選択します。Viewは複数あるため、スクロールダウンして必要なViewをチェックしていきます。
ここでは、Plantと、Storage Locationという項目をOrganization Levelとして入力していますが、まず、Organization Levelの選択とはどういうことなのかをご紹介します。
購買を行うときは、購買を行う拠点であるPlantや、保管場所であるStorage Locationそれぞれで、項目を別々に持っておいた方がいいものがあるため、Material Masterを作成する際にはこのようにOrganization Levelが分けられているのです。
具体的には、購買ViewはPlant(購買の拠点)ごとに分けられることとなり、MRP ViewはPlantとStorage Location (保管場所)のセットに対して別々に作られる設計となっています。
基本Viewの項目紹介
基本View (Basic View)に含まれる項目をいくつか、抜粋してご紹介したいと思います。基本Viewは、以下のような見た目となっています。
なお、ここでは、各項目についてかっこ”()”の中で日本語での呼び方を記載していますが、こちらはSAPが定めたものではなく、皆様に解説をするうえでわかりやすい用語にしたものでご紹介しています。名称をきちんと把握したい場合は、SAP Help Portal等で確認されることをお勧めします。
- Descr. / Material Description (品目の説明)
- Material (品目)の簡単な説明。製品、部品、原材料などの名称を入力する
- Material (品目)の数量を計る際の基本単位。(個、kg、m、litre等)
- 類似の製品や部品をグループ化するための分類(電子部品、金属部品等)購買活動の傾向などを分析する際にこのグループを使うことが出来るようになる
- Material (品目)が所属する企業の部門やビジネスセグメント
- Material (品目)の重量やサイズを示す情報。
購買Viewの項目紹介
購買View (Purchasing View)に含まれる項目をいくつか、抜粋してご紹介したいと思います。購買Viewは、以下のような見た目となっています。
なお、かっこ”()”の中で記載している日本語での呼び方について名称をきちんと把握したい場合は、SAP Help Portal等で確認されることをお勧めします。
- Orer Unit(発注単位)
- 発注する際の単位(Base Unit of Measureとは異なる設定が可能で、発注するときはダースで購入する、というルールが作れる)
- 購買活動を担当するチームや個人(特定の製品ラインを担当するグループ等)
- Material (品目)の購入時や購入後にバッチ(製品ロット)の指定や管理を行うかどうかを決定する(チェックがついていると、バッチ管理の対象になる)
- Material (品目)について、購買要求が作成済みであった場合は自動で発注伝票に変換を行う対象とするかどうかを決定する(チェックがついていると自動変換の対象になる)
MRP Viewの項目紹介
MRP Viewに含まれる項目をいくつか、抜粋してご紹介したいと思いますMRP Viewは、以下のような見た目となっています。
MRP Viewには1から4までの合計4つがあります。MRP 4 Viewについては、Plantに加えStorage Location(保管場所)も指定することになります。したがって、Plantが異なる、あるいはPlantとStorage Locationの組み合わせが異なれば、MRP Viewは異なる値を持つことが出来ます。
なお、かっこ”()”の中で記載している日本語での呼び方について名称をきちんと把握したい場合は、SAP Help Portal等で確認されることをお勧めします。
MRP 1 ViewにはMRPを実行する際の一般的な項目が集められています。
- MRP Type (MRPタイプ)
- 使用するMRPの方法を指定する(MRPを実行しない、等も選択できる)
- 一度の生産や購入で生産・注文する最小または最大の数量を決定する
- MRPプロセスの実行や調整を担当する者やチーム
MRP 2 Viewには、MRPの結果として購買を行う場合、そして納品や生産のスケジュールを計画する際の項目が集められています。
- Procurement Type (調達タイプ)
- Material (品目)は組織内の生産で得られるか、外部から仕入れを行うのか
- 外部から仕入れを行った場合に入庫するStorage Locationの指定
- 内部で生産を行った場合のリードタイム
- 外部のサプライヤーから仕入れを行った場合のリードタイム
- 生産、あるいは外部からの仕入れを行った場合に、生産や仕入れの完了から在庫として利用可能になるまでのリードタイム
MRP 3 Viewには、需要予測を行う際のパラメーターや、販売を行う際の利用可能性チェックに関する項目が集められています。
- Period Indicator(期間識別インディケーター)
- 計画を行う際の期間を指定する(Month、Year、Week、等を選択可能)
- 製品の出荷や生産の可否を判断するためのルールや設定を指定する
MRP 4 Viewでは、BOM管理、製造関係の項目が集められています。
- Discontin. Ind.(製造中止インディケーター)
- 製造の中止が決定されている場合に使用する
- 後継の品目を指定する(製造の中止が計画されている、等の場合に活用sレることが多い)
会計Viewの項目紹介
会計 View (Accounting View)に含まれる項目をいくつか、抜粋してご紹介したいと思います会計 Viewは、以下のような見た目となっています。
なお、かっこ”()”の中で記載している日本語での呼び方について名称をきちんと把握したい場合は、SAP Help Portal等で確認されることをお勧めします。
- Valuation Class (評価クラス)
- Material (品目)の会計処理を決定する分類を指定する(購入などの取引を正確な勘定科目に転記する際に活用される)
- 原価計算で活用される標準価格
- Material (品目)の取得や生産に関連する実際のコストに基づいて計算される価格(取引のたびにこの価格は再計算される)
- 価格が適用される数量(1であれば1個当たりの価格設定がされ、10であれば10個あたりの価格が設定される)
終わりに
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