甲子園、高校バスケ……なぜ「ダイナミック琉球」全国区の応援歌の定番に? ルーツと現象に迫る
そして、作曲を担当したのはイクマあきら(生熊朗)。イクマは沖縄在住のミュージシャンだが、出身は福岡だ。名前を見て気付いた方もいると思うが、90年代にE-ZEE BAND(イージーバンド)というファンクをベースにしたグループのフロントマンとして活躍した。しかし、2002年に沖縄へ移住し、ドラマ『ごくせん(第2シリーズ)』の主題歌として大ヒットした「NO MORE CRY」で知られるユニット、D-51などをプロデュース。ソロアーティストとしても活躍中だ。そして、イクマはCMやエイサーの音楽を多数制作しており、そのネームバリュー以上に、彼が作った音楽の認知度は非常に高い。
「ダイナミック琉球」は、イクマあきらのバージョンだけでなく、東京で活動する石垣島出身のシンガーソングライター、成底ゆう子もレパートリーにしている。2011年に発表した1stアルバム『宝 TAKARA』に収められており、ライブでも定評のある楽曲だった。あくまでもアルバム収録曲のひとつでしかなかったが、応援歌としての認知が広まることで、YouTubeのミュージックビデオのアクセス数が急増。昨年6月までは6年間で15万回程度だったのが、高校野球シーズンの8月には100万回を突破。今では200万回を超え、再生数記録を更新中だ。そして、この2月には「ダイナミック琉球 ~応援バージョン~」としてリメイクしたシングルも発売され、話題を呼んでいる。成底の凛とした声質と張りのある声量によるカバーも見事で、聴く者のテンションを上げてくれる。
ダイナミック琉球~応援バージョン~【PVフル】■動画投稿キャンペーン ダイナミック琉球 熱唱甲子園!! ■栗本 斉 旅&音楽ライターとして活躍するかたわら、選曲家やDJ、ビルボードライブのブッキング・プランナーとしても活躍。著書に『アルゼンチン音楽手帖』(DU BOOKS)、共著に『Light Mellow 和モノ Special -more 160 item-』(ラトルズ)がある。