嵐、“ラストツアー”で松本潤は何を届けるのか 最後だからこそメンバーの希望を汲み取り叶えるという信頼
リスナーが気になっていたのは、YouTubeチャンネル『よにのちゃんねる』の1月8日更新の動画「#491【後編!!】まだまだ2025年の男達の日」での一幕だ。Hey! Say! JUMPの山田涼介、timeleszの菊池風磨とともに、「2025年の忘年会」と題してもんじゃ焼きを囲んでいた二宮。和やかな空気が流れるなか、二宮がふと「明日打ち合わせ、どうするんだろう」と口にする。すかさず菊池が「何の打ち合わせですか?」と問いかけると、二宮はさらりと「(嵐の)コンサートの!」と返答。その瞬間、山田から思わず「お〜!」と驚きの声が上がったが、画面越しに見守っていた視聴者もまた、同じように胸を高鳴らせたに違いない。 「まっさん(松本)が、ひとりずつと話したいって言っててさ」。そう切り出した二宮は、長年にわたり嵐のコンサート演出を担ってきた松本が、メンバー一人ひとりと個別に話をしていることを明かした。この発言を受け、山田は「面談形式ですか?」と問いかけ、二宮も「だと思う。珍しいよね」と答えていた。 松本といえば、徹底した演出方法で知られる存在だ。そのストイックな姿勢は、これまでもメイキング映像などに収められてきた。客席からの見え方を何度も確認し、ミリ単位で調整を重ねる。リハーサル後も各セクションのスタッフと議論を重ね、妥協を許さない姿勢を貫いてきた。 嵐の歴代マネージャーのアンケート調査が発表された2019年1月放送の『嵐ツボ』(フジテレビ系)では、スタッフに緊張感がないことに松本が激怒したというエピソードが語られたこともあったほど。ちなみに、その引き締まった場を和ませたのは二宮だったという。スタジオでも「(怒る松本を)見たくて風呂に行ってないからね(笑)」と笑いを誘ったのも、また彼らの阿吽の呼吸を感じさせるワンシーンだった。 ドキュメンタリー『ARASHI's Diary -Voyage-』(Netflix)でも、活動休止を前にチャレンジを続けようとグループを牽引する松本の姿が映し出されていた。印象的だったのは、Episode10で松本が語った「『道があるかないか分かんないけど、こっち行ってみようよ』って言って、『いや、俺はここにとどまりたい』って言うようなメンバーは(嵐に)ひとりもいない」という言葉。もしかしたら、そこには傷を伴うこともあるかもしれない。それでも「4人と共有できるということでも、すごく魅力があるんだよね」という松本の厳しさと深い愛情が滲む。 嵐の5人で見たい景色がある。一つひとつの席に座るファンへ、そして世界へ届けたいものがある。そのために最新設備を導入し、最高峰のクリエイターと協力しながら挑戦を重ねてきた。その視線は常に“まだ見ぬ景色”へ向けられていた。そんな松本が今回見つめている先が、メンバー一人ひとりの心の中だということに、なんだか胸が熱くなる。 Hey! Say! JUMPのドーム公演の演出について、かつて松本に相談したことがあった山田は、「『こういうことをやりたい』『ああいうことをやりたい』って、全部落とし込むんですか?」と松本の“面談”が気になる様子。二宮も、そんな山田の言葉を受けて「落とし込む……落とし込みたいんじゃない?」と返し、松本の意思を汲み取っているようだった。 ラジオでは、そんな“個人面談”がどのような形で進んだのかと問われ、二宮は「やりたい曲があるのかないのか、っていうこととか。やるならどれにするか、何をするか……っていうことぐらいだったかな」と回顧。そうして4人からヒアリングした内容を踏まえて、「今やってるんじゃないですか?」と松本が演出を練り上げている最中だろうと察する。 さらに「いやあ、大変ですよね。(楽曲の)世界観がおのずとあるわけじゃないですか。それをどこまで具現化するのか。そうはせずに、シンプルに歌うのか。どちらが望まれているのかを考えなければならない。その作業も大変ですよね」と、あらためて松本の苦労について思いを馳せる二宮。 ましてや、今回は“ラストツアー”という大きな節目。松本が、どのように“嵐”を届けようとしているのか。いつにも増して彼にのしかかる重圧が大きいことを、誰よりも理解しているのだろう。だからこそ、複雑なファン心も十分に理解したうえで、二宮は「本当に遊びに来てくださる方々には楽しんでいただきたいと思いますし。楽しいものになるべく、我々もやっていますので」と語る。松本が最高のステージを作り上げることへの信頼はもちろん、ラストツアーを成功に導くのは、ステージで楽しむメンバーと、客席で楽しむファンがいてこそだということなのだろう。
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