ProgLyrics(プログレッシヴ・ロック名詞選)
Well, listen very carefully, My words are about to unfold, Concerning a lady I've seen But I never could hold. I can see by your smile, It'll take a long while, The words that come through, I see that they're true, Of course, she reminds me of you.
Don't misunderstand me It's not always easy to say, There are words in your head and your heart That you just can't explain. Well, I can see clearly, Your face in the sky, The moons in your eye, You're passing me by, Oh, tell me the reason why.
[Lady Fantasy - Lady Fantasy]
Saw you riding on a blue cloud, Saw you walking on a whirlpool, From the corner of my eye, I saw you.
Saw you sitting on a sunbeam, In the middle of my daydream, Oh, my Lady Fantasy, I love you.
(英詞は1991年発売日本語版CD添付ライナーより)【解説】 英国叙情派プログレッシヴ・ロックグループの雄Camelのセカンド・アルバム「ミラージュ(蜃気楼)」より、アルバムラストを飾る大作「レディー・ファンタジー」である。Camelの代表曲と言っても良い、ライブでも定番となる13分近いフ ァンタジックな組曲だ。
美しいメロディーとギター、キーボード、フルー トのアンサンブル、 ささやくようなやわらかなボーカル、 そして頻繁なリズムチェンジ、ロック色の強いインストパートやハードなギターソロなども交えながら、全体としてはとてもファンタジックな曲になっているところがCamelらしい。 まずタイトルであるが、普通「Lady 〜」とあれば 、「〜夫人・〜令嬢」と解することがあるが、「Lady Fantasy」となるとそうした使い方とは異なるだろう。 「Lady Luck」で「幸運、幸運の女神」、あるいは「Lady 」で「女王《古語・詩》という意味を持つことから、「Lady Fantasy」は「幻想の女神」あるいは「幻想の女王」という感じか。
第2連、「僕」はうまく説明できない、というよりうまく気持ちを言葉で伝えられる自信がないのだろう。すでにこの連での話題は「僕の見た女性(a lady I've seen)」というような漠然とした人のことではなくなっていることにお気づきであろうか。そう、「僕」がはっきり目にすることができるのは、空に浮かぶ「君」、「君」の瞳に映る月、「君」のことばかりだということ。
このあと長めのインストゥルメンタルパートが入り、曲調が変わる。そして 第3連、第4連のパートへ入って行く。 「僕」は実際に「君」への思い余って白昼夢を見たのかもしれない。 「 Lady Fantasy 」にたいして「あなた」と言っている。しかし白昼夢の「あなた」は現実の 「君」 なのだ。「目の角でこっそりと見た」というあたりは、現実と混ざっているようにも思える 。
そしてここでは「 Lady Fantasy」に「あなた」のことを見たという過去形の文が続く。(主語の「I」は省略されている)。幻想的な映像である。しかし最後に言う。「僕はあなたを愛しています(I love you.)」。ここだけ現在形が使われている。これは今の「僕」の気持ちなのだ。
これこそ「僕」が言いたかった言葉。「Lady Fantasy」という白昼夢を見るほどに恋いこがれている「君」に、「Lady Fantasy」に伝えるかたちで「君」に伝えたかった言葉だ。
だからこの曲は夢物語でも幻想潭でもない。 ファンタジックな意匠を凝らして入るけれど、 現実の男性から女性へのラブソング、告白の歌なのである。この感じだと、一目惚れに近いのかもしれないな。
2 件のコメント:Camelは初期の方が好きでMoonmadnessまではよく聞いています。Never let go,White rider,Free fallSpirit of te wather,Echoes等あげたら切りがないですがたくさんのバンドと一緒にいろいろな曲を訳して下さい!!
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■TAKAMO■ 20年以上の教員生活を送り「英語」がお仕事でしたが、現在は力尽きて退職しフリー。プログレッシヴ・ロック歴40年あまり。普段あまり気にとめない歌詞をあらためて見ていくことで、プログレッシヴ・ロックの世界をより深く味わいたいと始めたブログです。懐かしの曲、おなじみの曲に新たな発見と意外な魅力が加わるかも! ライナーノートについている訳詞は、意訳・誤訳が少なくないので、訳詞は全て オリジナル で、できるだけ原文に忠実に訳そうと努力しています。