. PPバンドのセパタクローボールの作り方…『三すくみ』で説明: 正多面体クラブ
PPバンドのセパタクローボールの作り方…『三すくみ』で説明: 正多面体クラブ
PPバンドのセパタクローボールの作り方…『三すくみ』で説明: 正多面体クラブ

正多面体クラブ

科学を楽しく面白く!. 正多面体は作ってみると面白い。奥が深 ~い。 そしてハマる(^o^)

2013年7月 4日 (木)

PPバンドのセパタクローボールの作り方…『三すくみ』で説明

こちらに→「PPバンドのセパタクローボール」の作り方を載せているのですが、このページ 2004年に書いたもので、この作り方で作ろうとすると多くの人が途中で「わけわかんな~い」状態になってしまうのです。この状況を打破しようと…2008年 府中市青少年のための科学体験フェスティバル「セパタクローボール(単色)」で、「三すくみ」説明用「グーチョキパー」バンドを使った指導方法/作り方を実践し、大成功だったので、「その方法に改訂しなければ…」と思いつつ、そのまま今日に至る・・・今年の夏、久々に「PPバンドのセパタクローボール」を担当することになったので、「三すくみ」説明用「グーチョキパー」バンドを使った指導方法/作り方を書いておきます(^_^) ▼用意するもの (1個分)

PPバンド:159cm⇒26.5cm×6本に切る両面テープ(強力タイプ)幅15mm:9cm⇒6本に切ったPPバンドの端に貼っておく (両面テープは強力タイプを使って下さい。 普通の両面テープだとPPバンドを貼った後に剥がれてしまうことがあります。)

目玉クリップ(小さいもの):5個

グーチョキパーバンド(三すくみ説明用) ※グーチョキパーバンドは科学イベントなどで作り方を指導するときに使用します。 個人で1個作る場合は、以下の説明を読めば十分でしょう。 グーチョキバーの絵は自分で描くか、ネットから探して下さい。 ▼作り方(指導方法)こんにちはここではPPバンドでセパタクローボールを作ります。PPバンドのPPとは「ポリプロピレン」のことで、荷造り用(梱包用)のバンドです。 これがPPバンドで作ったセパタクローボールです。 これは本物(競技用/練習用)のセパタクローボール セパタクローは東南アジアの伝統的な球技で、昔は籐で編まれていました。PPバンドのセパタクローボールをよく見てみましょう。三角形になってるところをよく見てね。3本のPPバンドが互いに上下上下上下と重なっていますね。この状態を「三すくみ」と言います。で、セパタクローボールは20個の三すくみでできてるんです。だから、セパタクローボールを作るには三すくみのことを知らないといけません。 三すくみって何だか知ってる?三すくみの一つの例が、ジャンケンのグー・チョキ・パーです。ここにグー・チョキ・パーの絵を貼った3本のPPバンドがあります。まず、グーとチョキをこのように重ねて置きます。

そう、こうなるね。これが三すくみです。3本のPPバンドが互いに上下上下上下と重なって身動きがとれなくなってます。 では、三すくみが分かったから、PPバンドのセパタクローボールを作りましょう。※以下の写真はPPバンドの重なりが分かり易く見えるように6色のPPバンドを使っていますが、実際に作るときは1色のPPバンドで作ります。 まず2本のPPバンドをこのように交叉させて置きます。

PPバンドをもう1本加えて、ここに(矢印のところを指さす)三すくみを作って下さい。 ⇒ 次はここにPPバンドをもう1本加えて、三すくみを作って下さい。 ⇒ 次はちょっと難しいですよ。 PPバンドをもう1本加えて、こことここに2つ三すくみを作って下さい。 ⇒ そして今度はPPバンドは追加せず、ここに三すくみを作って下さい。周りの3本のPPバンドを寄せれば三すくみが作れますよ。 ⇒ はい、5本のPPバンドで五角形ができました。(これで三すくみが5個できました。) この後の作業をするのに、五角形の周りのPPバンドは長さがそろっていた方がよいので、五角形を崩さないように、PPバンドを静かに引っ張って長さをそろえます。それと、真ん中の五角形も「正五角形」になるように形を整えます。 はい、そしたら、この形が崩れないように、五角形の周りを「目玉クリップ」で止めます。 (小さい目玉クリップは開くのに力が要るので、小さい子はここで苦労します。) セパタクローボールはPPバンド6本で作ります。 今5本使ったから、残り1本です。残りの1本は端の両面テープの紙を剥がして、丸く輪っかにしておきます。 さて、五角形の外側には2本のPPバンドが重なったところが5箇所ありますね。 これら2本のPPバンドが重なったところと、丸く輪っかにしたPPバンドで三すくみを作ります。 こういう風に5箇所でこの操作をすると、輪っかの下側に5つの三すくみができます。※この操作が一人でやるには難しいところなのので→洗濯バサミを使う方法を追記しました。

(最初に作った五角形で三すくみが5個+輪っかの下側に三すくみが5個=10個の三すくみができました。)輪っかの内側に5本のPPバンド、外側に5本のPPバンドという状態になっています。 次は、輪っかの上側に5個の三すくみを作ります。輪っかの外側の1本と、内側の1本、それと輪っかで三すくみを1つ作ります。 この操作を5回繰り返すと、輪っかの上側に5個の三すくみができます。

(ここまでで、三すくみは合計15個できました。あと5個です。) 輪っかを下(目玉クリップのある方)へ押し込み、輪っかの上下の三すくみに隙間が無いようにします。これで、輪っかは上下から三すくみで押さえつけられていますから、もう目玉クリップを外しても崩れることはありません。目玉クリップを外します。 さて、最初に作った五角形の5本のPPバンドはまだ輪っかになっていません。 これらのPPバンドを輪っかにしていきます。(この写真では、6色のPPバンドを使っていますから、同じ色のPPバンドの端をつないで輪っかにすればいいのですが、実際には1色のPPバンドで作りますから、色で判断することはできません。)PPバンドの一つの端から、そのPPバンドをぐる~っとたどってもう一方の端を見つけ、両面テープの紙を剥がして貼り付けて輪っかを作ります。 はい、ここで重要なこと。三すくみを作るには、PPバンドが互いに上下上下上下となっていなければなりません。ですから、PPバンドの両端を貼り合わせるときは、貼り合せようとするバンドが他のバンドに対し「上・下・上・下…」となるようにしてから貼り合わせます。貼り合せる位置が他のバンドの下になって、貼り合わせがやりにくいときは、貼り合せようとしているバンドを引っぱって位置をずらします。

(以下、あと4つの輪っかを作るところの写真を載せますが、写真を見ても分からないので、上の説明をよく理解して、自力で完成させましょう。頑張ってね(^_^) 貼り合わせが終わったら、各バンドが他のバンドに対して「上・下・上・下…」となっているかチェックします。間違っていたら、その部分の両面テープをはがしてやり直しです。(はい、これでさらに5個の三すくみができ、合計20個の三すくみになりました。)最後に、貼り合せた部分を他のバンドの下に隠すようにずらします。これで見た目が良くなるだけでなく、両面テープがはがれにくくなります。 ⇒ はい、できあがり~\(^o^)/ もの作りをするとき、手順書があるなら、その通りに作れば一応ものはできるでしょう。でも、わけも分からず言われたとおりに作っていると、あれ?手順書通りにできない!と躓いたとき、それを解決するのは困難です。ここに示した作り方では、まず「三すくみ」を理解し、セパタクローボールは三すくみを次々に作っていくんだ!と分かっていれば、次に三すくみを作る箇所を指示するだけで、初めて作る人でも途中で「わけわかんな~い」という状態に陥ることなく、セパタクローボールを作ることができます。例えば手順は以前は「この輪の中に、重なっている下の方バンドを入れてね~」と指導していました。でもこれでは「なぜそうするのか?」分かりませんよね。「三すくみを作るんだ」ということを理解していれば、指導する側も「ここに三すくみを作ってね」と言うだけで済みます。指導する側が楽なだけではなく、教わる側も自分が何をしているのかを分かって作る方が楽しい=記憶に残るハズです(^^)v ※2021/04/03追記 ※輪っかの下に三すくみを作るのが、一人でやるにはちょっと難しいところなので、洗濯バサミを使う方法もあります。

輪っかを押さえて洗濯バサミを外せば、輪っかの下側に三すくみが5つできます。 ※2013/11/20追記 ※科学教室/科学イベント等で「PPバンドのセパタクロール」を指導する人へのお願いPPバンドのセパタクロールは単色のパンドで作るようにしてください。

6色のPPバンドで作り方を指導すると、「三すくみ」を説明することなく、作り方を指導することができます。「○色のバンドと□色のバンドをこう組み合わせて… 同じ色のバンドを輪っかにして…」というように。でもこの指導方法は教える側がちょっと楽になるだけで、教わる側にメリットがありません。セパタクローボールの構造である「三すくみ」を説明しないのですから、教わる側は「言われるままに作って、それっきり」になってしまいます。後でもう一度作ってみようとしても、構造を理解していないのですから無理です。また材料(6色のPPパンド)を用意するのも簡単ではありません。 単色のPPバンドで「三すくみ」を理解して作れば、後でもう一度作ってみようかな、と思ったときに、それができる可能性が大きいです。また、「三すくみ」という構造を理解していれば、応用が利きます。こんな風に…→紙バンドで作るセパタクローボール

→紙バンドボールで手作りクリスマスツリーオーナメント ※もう一点…科学イベント等で「PPバンドのセパタクロール」を「フラーレンボール」と称して実施しているのを見かけることがあります。←これ、科学的/幾何学的に変ですよ! ←ストローC60フラーレン分子模型 ←フラーレンボール??似てます?幾何学的に言うと…C60フラーレンは「切頂20面体」です。セパタクローボールは「20・12面体」です。近縁ではありますが、違う形です。また、PPバンドのセパタクローボールを「フラーレンボール」と言うなら、C60フラーレンの60個の炭素原子に対応する箇所がなくてはいけません。それはどこ?C60フラーレンは「切頂20面体」で、20個の六員環と、12個の五員環で構成されます。PPバンドのセパタクローボールを「フラーレンボール」と言うなら、20個の六員環はどこにあるの?…というように、PPバンドのセパタクローボールを「フラーレンボール」と称するのは、科学的/幾何学的におかしいと思います。 ※2013/11/21追記 あ~、C20フラーレンってあったな~。PPバンドのセパタクローボールを「C20フラーレンボール」と見なすことはできるな。でも「C20フラーレン」で検索しても、トップに『ミクロのトンネル発見!? - 産業技術総合研究所』が出てきますが、その下は幾何学/多面体好きの素人のページだし(正多面体クラブのページを含む(^^;) 「フラーレンボール」と言って子供たちに伝えたいことは「C60フラーレン」ですよね?だから、やっぱり、PPバンドのセパタクローボールを「フラーレンボール」と称するのは不適切だと思います。↓こっちなら「フラーレンボール」と呼んでもいいけど~ 作り方は→PPバンドのサッカーボール C60フラーレンはサッカーボール型ですから。 ※2019/06/03追記 『PPバンドによって形成される五角形の穴の各頂点に炭素があるとすれば、C60の配置になっていると思います。』というコメントがありました。『五角形の穴の各頂点に炭素があるとすれば』って、下図のように見てね~ということなのですが…

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コメント

あおきたいちさん > PPバンドによって形成される五角形の穴の各頂点に炭素があるとすれば、C60の配置になっていると思います。 はい、C60の配置になっています。 しかし、C60の構造を示すために「五角形の穴の各頂点に炭素があると思ってね~」と、科学イベントに来た子供に説明するのは不適切だと思うのです。 本文中に図を追加しましたのでご覧ください。

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