1992年は飯島愛の年だった
不景気と囁かれながらも、飯島効果といったところでしょうか、Tバック系女優は売れる売れる。 (KUKI)
AVクイーン桜樹ルイの引退の後、92後半を盛り上げてくれた飯島愛の大活躍! (VIP)
「潰れるぞ、潰れるぞ」と、一部で噂があったらしいですけど、なーんてことはありません、平穏無事に過ごしてしますよ。さて、92年間ベスト10を出してみましたが、流石の愛ちゃん、文句なしの1位でした。 (クリスタル映像)
佐藤 Tバックですかね、今年は。とがし イコール飯島愛。水道橋 飯島愛はいいですよ。完全にアイドル的スタンスだけど、ビデオ観ると、これがまた……。
2位 『プラトニック・アニマル』 (代々木忠監督の著書) 3位 細川ふみえ4位 キスOK (風俗) 5位 ランジェリー・パブ6位 お立ち台パンチラ7位 マドンナ8位 女子高生9位 『キール・ロワイヤル』 (島田陽子のヘアヌード写真集) 10位 S&Mクラブ
「AV」と「TV、週刊誌」の狭間で
飯島愛っていうコが可愛いゾ。深夜TVのお色気番組(古くてスイマセン)に出てるコということでH方面期待せずに見はじめたが、これがなかなか。 (1992年7月号『レイプされた女学生』ハニー白熊のレビューより)
飯島愛といえばテレビ東京「ギルガメッシュないと」のレギュラーでもあるし、毎週のようにどこかしらの週刊誌のグラビアに顔を出していて、そんじょそこいらのちょっとしたアイドル歌手なんかよりも全然知名度はあるんだろうけど、だからといって白石ひとみとかその他イロイロいる芳友舎系の高飛車AVギャルのようにクソつまらんヘッポコ高級ドラマ路線でオヤジユーザーの怒りを買ったりせず、B級モデルもそこのけのハメ撮りだの野外だの逆ソープだのをやってるあたりに偉さというか大器の片鱗というか究極のエロモデル的人気の可能性を感じるのである。 (1992年10月号『必殺のケイレン』藤木ただしのレビューより)
しかしここの所の飯島愛の作品みていてどーしてここまで人気が出たんだろうと首をかしげてしまう。TVの影響なんですかねえ。 (1992年11月号『奥さまは19歳』斉藤修のレビューより )
ちゅうことで、今年度上半期のAVモデル人気ナンバー1はダントツで飯島愛ちゃんでしょう。マスメディアの力は凄いもんで、本チャンのAV作品がリリースされる前から、テレビ東京の深夜番組「ギルガメッシュナイト」 (※原文ママ) に出演してTバックギャルとして名前を売りこみ、まず英知出版系のソフトイメージアダルトでカマしてからAV作品がリリースと、人気AVギャルの、まさに王道を歩んできているわけなのだ。本人結構キャバい雰囲気(失礼)なのに制服系は似合うし、もちろんキャバい恰好させても似合うし、コケティッシュというか漂うエッチっぽさというか、天性のAV資質が感じられる。 (1992年9月号)
さて、アダルトコーナーの中にあってやはりダントツ1番人気は「飯島愛」ちゃん。うちのデータでも今年の4月からず~っとNo.1状態。(中略)やっぱりTVかなあ、Tバックギャルとしてギルがメッチュナイト (※原文ママ) に登場以来、他のテレビ番組、週刊誌などなどマスコミ関係をいろいろにぎわしているからなあ。マスコミへの露出度がこんなにも人気に影響するっていうことを改めて思い知りましたね。 (1992年12月号)
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飯島愛のいた時代 - 太田出版 90年代、それは20世紀の最後に居心地悪く挟まっている特異な時代。その真っ只中、「飯島愛」という名と共に突如現れ、瞬く間に人々から圧倒的な支持を得ながら、21世. 安田理央著. www.ohtabooks.com 筆者について 安田理央やすだ・りお 。1967年埼玉県生まれ。ライター、アダルトメディア研究家。美学校考現学研究室卒。主にアダルト産業をテーマに執筆。特にエロとデジタルメディアの関わりや、アダルトメディアの歴史の研究をライフワークとしている。 AV監督やカメラマン、漫画原作者、イベント司会者などとしても活動。主な著書に『痴女の誕生―アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』『巨乳の誕 生―大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』、『日本エロ本全史』 (以上、太田出版)、『AV女優、のち』(KADOKAWA)、『ヘアヌードの誕生 芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる』(イーストプレス)、『日本AV全史』(ケンエレブックス)、『エロメディア大全』(三才ブックス)などがある。
https://ohtabookstand.com/writer/yasuda-rio/ https://ohtabookstand.com/writer/yasuda-rio/ 2025年7月21日 https://ohtabookstand.com/writer/yasuda-rio/ https://ohtabookstand.com/writer/yasuda-rio/ 2025年6月16日- 第0回 : はじめにー90年代に何が起きていたか
- 第1回 : “ノスタルジックで清楚な美少女”ー初期の飯島愛
- 第2回 : 1992年は飯島愛の年だった
- 第3回 : ランキングから消える飯島愛の「変化」
- 第4回 : 「AV業界」との複雑な関係
- 第5回 : 『ギルガメッシュないと』が生んだスター
- 第6回 : 期待される「キャラ」と「役割」
- 第7回 : 「ライバル」たち、そして東大五月祭事件
- 第8回 : 自衛隊との「共演」、そして「テレビCM」へ
- 第9回 : 飯島愛と“ギャル”の誕生
- 第10回 : 「外見と違って、実はちゃんとしている」という物語
- 第11回 : CGアーティストという「夢」
- 第12回 : 引退と卒業、評価と中傷
- 第13回 : 20世紀最後のベストセラー、『プラトニック・セックス』
- 第14回 : 同構造の「純愛」物語――”ケータイ小説”と『プラトニック・セックス』
- 第15回 : フロム・サイレンスーー残された1枚のアルバム
- 第16回 : 「正直、飽きた」
- 第17回 : 唐突な引退
- 第18回 : 束の間のセカンド・キャリア
- 第19回 : 語り続けられる“死”
- 最終回 : 裸のホスピタル
- 第0回 : はじめにー90年代に何が起きていたか
- 第1回 : “ノスタルジックで清楚な美少女”ー初期の飯島愛
- 第2回 : 1992年は飯島愛の年だった
- 第3回 : ランキングから消える飯島愛の「変化」
- 第4回 : 「AV業界」との複雑な関係
- 第5回 : 『ギルガメッシュないと』が生んだスター
- 第6回 : 期待される「キャラ」と「役割」
- 第7回 : 「ライバル」たち、そして東大五月祭事件
- 第8回 : 自衛隊との「共演」、そして「テレビCM」へ
- 第9回 : 飯島愛と“ギャル”の誕生
- 第10回 : 「外見と違って、実はちゃんとしている」という物語
- 第11回 : CGアーティストという「夢」
- 第12回 : 引退と卒業、評価と中傷
- 第13回 : 20世紀最後のベストセラー、『プラトニック・セックス』
- 第14回 : 同構造の「純愛」物語――”ケータイ小説”と『プラトニック・セックス』
- 第15回 : フロム・サイレンスーー残された1枚のアルバム
- 第16回 : 「正直、飽きた」
- 第17回 : 唐突な引退
- 第18回 : 束の間のセカンド・キャリア
- 第19回 : 語り続けられる“死”
- 最終回 : 裸のホスピタル
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