【太平洋戦争】1945年8月21日、終戦後に東京湾に消えた一人の零戦搭乗員がいた…厚木で起きた「徹底抗戦派」の叛乱
だが、陸海軍の全ての部隊が降伏に納得し、ただちに矛をおさめたわけではない。なかでも、神奈川県厚木基地に拠点を置く第三〇二海軍航空隊(三〇二空)は、司令・小園安名大佐のもと徹底抗戦を呼号、海軍上層部に叛旗を翻す。折しも連合軍は、最初の進出地として厚木基地を指定してきた。万が一、三〇二空が基地を占拠し、進駐のため飛来する連合軍機を撃墜するような事態が起きれば、講和は無に帰してしまう。三〇二空によるクーデターと、連合軍の無血進駐のために奔走した男たち。それぞれが信じた「正義」の行方は。そして8月21日、東京湾に謎の自爆を遂げた零戦搭乗員がいた――。
ポツダム宣言受諾までの道のり
「私は世界の現状と国内の事情とを検討した結果、これ以上戦争を続けることは無理だと思う」「このさい、先方の申し入れをそのまま受諾してよろしいと考える」
「自分は如何になろうとも、万民の生命を助けたい」
「日本が全く無になるという結果に比べて、少しでも種子が残りさえすれば、また復興という光明も考えられる」
終戦してもなお続く戦争状態
「近衛師団は私兵ではない。さがれ」
〈一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル〉