「君は殺気を帯びた表情をしている」なぜ佐々木朗希はリリーフで復活できたのか…9月4、5、6日のアリゾナ施設での再生プロジェクトとロバーツ監督の言葉…米ESPNが真相を詳細報道
もはや佐々木抜きには戦えない。 ドジャースのポッドキャスト番組「The Dodgers Bleed Los Podcast」が伝えたところによると、オンラインで行われた前日会見でデーブ・ロバーツ監督は、「佐々木がクローザーである」と明言することは拒んだものの、こう評した。「彼は間違いなく最も信頼できるリリーフの一人だ。しかし9回固定では決めたくない。打線の並びによっては、8回が重要になる場合もある。彼は勝敗に直結する大事な場面で投げられる投手と考えている」 佐々木は、負傷者リストから9月24日に復帰すると、すぐにその日のダイヤモンドバックス戦で7回にリリーフ起用され“3人斬り”デビュー。26日のマリナーズ戦で再び7回に登板して今季60本塁打をマークしているカル・ローリーから三振を奪うなど、また無失点に抑えた。 ストレートの平均球速が160キロに迫り、しかもゾーンで勝負するため、ストライクが先行。そこに縦に鋭く落ちるスプリットが効果的で、この2球種で結果を残した。 ワイルドカードシリーズ第2戦のレッズ戦では4点差があったが9回に起用され、ここでも2三振を奪う“3人斬り”、そして4日のフィリーズ戦では、2点差のセーブシチュエーションで出番が回ってきて最速162.5キロを出して初セーブをマークした。 ロバーツ監督によるとレギュラーシーズン最後の中1日登板は連投に耐えれるかどうかを意図的にテストしたもので「(スタミナに)心配はない」と判断しフィリーズとの第2戦にスタンバイさせることを明言した。 佐々木は開幕から先発ローテの座をつかみ、開幕2戦目となる3月19日の東京ドームでのカブス戦でデビュー。8試合に先発して1勝1敗、防御率4.72の成績だったが、5月9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦を最後に右肩の「インピンジメント 症候群」で負傷者リスト入りし、長期のリハビリを余儀なくされていた。 その佐々木がなぜリリーフで大復活を遂げたのか。米ESPNのジェフ・パッサン記者がその真相に迫る詳細な記事を報じた。 佐々木は、8月にマイナーで実戦復帰したが、ストレートの球速は150キロしか出ていなかった。先発で5試合に投げて防御率は6.75であある。同記者によると、佐々木はそれまでチームスタッフを信頼しておらず、チームも春から投球フォームに問題を抱えていることは把握していたものの、あえて具体的なアプローチはせず様子を見ていた。 だが、この惨状に佐々木自身が、チームのアドバイスを聞き入れることを決意。大谷翔平がオフにも通うシアトルの動作解析施設「ドライブライン」出身のピッチングディレクターであるロブ・ヒル氏と、ピッチングパフォーマンス・コーディネーターであるイアン・ウォルシュ氏に佐々木の再生プロジェクトが託された。 アリゾナの施設で緊急ミーティングが持たれたのが9月4日。 まずヒル氏は、佐々木と「デポジション」と呼ばれるミーティングを持った。数時間に及ぶ質疑応答セッションで「日課は?どの球種が最も投げやすい?痛みはあるか?小学校5年生のときにコーチに言われたことで今でも守っていることは?身体の痛みで慣れてしまっているが、実は正常でないものはあるか?」などを聞いたという。
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