【規約解説】マンション管理組合の予算はこれで完璧!管理士×経営企画の視点も紹介【令和8年マンション法改正対応済】
マンション標準管理規約第58条「収支予算の作成及び変更」とは?管理組合や理事会役員が知っておくべきこと
第58条「収支予算の作成及び変更」条文は?(収支予算の作成及び変更)第58条 理事長は、毎会計年度の収支予算案を通常総会に提出し、その承認を得なければならない。2 収支予算を変更しようとするときは、理事長は、その案を臨時総会に提出し、その承認を得なければならない。3 理事長は、第56条に定める会計年度の開始後、第1項に定める承認を得るまでの間に、以下の各号に掲げる経費の支出が必要となった場合には、理事会の承認を得てその支出を行うことができる。一 第27条に定める通常の管理に要する経費のうち、経常的であり、かつ、第1項の承認を得る前に支出することがやむを得ないと認められるもの二 総会の承認を得て実施している長期の施工期間を要する工事に係る経費であって、第1項の承認を得る前に支出することがやむを得ないと認められるもの4 前項の規定に基づき行った支出は、第1項の規定により収支予算案の承認を得たときは、当該収支予算案による支出とみなす。5 理事会が第54条第1項 第十五号 第十二号の決議をした場合には、理事長は、同条第2項の決議に基づき、その支出を行うことができる。6 理事長は、第21条第6項の規定に基づき、敷地及び共用部分等の保存行為を行う場合には、そのために必要な支出を行うことができる。
第1項 収支予算案の承認手続き 【規約解説】マンション管理組合の総会で決めるべきこととは?国土交通省見解も解説【令和8年マンション法改正対応済】 yokohama-mankan.com 第2項 収支予算案の変更手続き予算修正する場合であっても、理事会や理事の判断では行うことができず、総会を臨時で開催し、承認を得る必要があります。
第3項 年度開始から総会までの間に発生する経費の取り扱い例えば、事業年度開始月が1月であれば、通常総会を実施するのは2月~3月が多いでしょう。
管理費で通常発生する経費上記の例でいえば、総会前の1~3月の間も、管理組合運営のための経費が発生します。
長期的な工事に掛かる費用で予算承認前の発生がやむを得ない経費こちらもやむを得ない経費として、前年から継続的に大規模修繕工事等を実施している場合は、年度の区切りがあっても工事を継続する必要があります。
第4項 総会承認前までの経費の処理方法逆に言えば、通常総会で提出し承認される収支予算案の中には、このやむを得ず支出した経費も当て込んで予算化する必要があります。
第5項 応急的に修繕が必要の際の経費支出第54条第1項 第十五号 第十二号には、
第6項 災害等緊急時の修繕のための経費支出第58条「収支予算の作成及び変更」の規定に対して国土交通省が指摘する補足・注意事項は?
総会決議前に使用する経費の補足説明① 通常総会は、第42条第3項で新会計年度開始以後2か月以内に招集することとしているため、新会計年度開始後、予算案の承認を得るまでに一定の期間を要することが通常である。第3項及び第4項の規定は、このような期間において支出することがやむを得ない経費についての取扱いを明確化することにより、迅速かつ機動的な業務の執行を確保するものである。なお、第4項の規定については、公益法人における実務運用を参考として、手続の簡素化・合理化を図ったものである。
管理組合によっては、決算や収支予算の準備等によって、3か月以内としているところも比較的見られます。
総会の議案書はここを見る|招集通知に添付された資料で「揉める芽」を潰す4チェック yokohama-mankan.com やむを得ない事前支出管理費の考え方② 第3項第一号に定める経費とは、第27条各号に定める経費のうち、経常的であり、かつ、第1項の承認を得る前に支出することがやむを得ないと認められるものであることから、前年の会計年度における同経費の支出額のおよその範囲内であることが必要である。
二つの会計年度にまたがってしまう工事の費用③ 第3項第二号に定める経費とは、総会の承認を得て実施している工事であって、その工事の性質上、施工期間が長期となり、二つの会計年度を跨ってしまうことがやむを得ないものであり、総会の承認を得た会計年度と異なる会計年度の予算として支出する必要があるものであって、かつ、第1項の承認を得る前に支出することがやむを得ないと認められるものであることが必要である。
理事長の判断で支出できる経費の確認応急的に修繕が必要の際の経費支出
災害等緊急時の修繕のための経費支出
「収支予算の作成及び変更」に対して管理組合や理事会役員が気を付けておくべき事項は?
収支予算案には来期に支出する予定の経費を見込めるだけ精査するもし反映されていないとなると、その活動で発生した経費が使えなくなり、場合によってはその活動自体が出来ない可能性があるため、注意が必要です。
現時点で不確定なものも収支予算案に織り込むことを検討するそのため、やるかはどうか分からないけど、場合によっては実施する可能性があるものについては、ある程度予算化して経費を織り込んでおくことも必要です。
場合によっては収支予算案に予備費を入れることを考えるしたがって、「予備費」という曖昧な予算項目も出てくることとなりますが、上記のポイントとも比較して、予備費を入れることも想定する必要があると言えます。
管理会社が行う基幹事務とは?マンション管理士が解説【確認したい】 yokohama-mankan.com 収支予算なので貸借対照表(BS)は不要である貸借対照表の予算化は非常に精査が難しいため、また、予算化したところで毎月予算と実績の差異を追い求めるものではないことから、基本的には作成しないことが多いでしょう。
【規約解説】マンション管理組合の総会で決めるべきこととは?国土交通省見解も解説【令和8年マンション法改正対応済】 yokohama-mankan.com 月次で収支予算と実績を追っていくことが望まれるそして、マンション標準管理規約第28条第5項で、原則区分経理をしていることになっているので、管理費と修繕積立金のそれぞれの収支計算書を確認することが必要です。
管理組合の管理費と修繕積立金の区分経理を細かく解説【YouTube解説で確認】 yokohama-mankan.com 貸借対照表から未収入金を確認するとりわけ、滞納状況は区分所有者別に金額を抽出することによって、理事会の都度、毎回状況を確認することが望まれます。
【管理組合Q&A】滞納管理費への対応方法と効果的な対策を紹介 yokohama-mankan.com収支予算案は織り込めるものは織り込んで検討する
管理組合活動の中で予定しているものは、織り込めるだけ織り込んで作成することも重要なポイントと言えるでしょう。
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マンション管理士・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 古市 守マンション管理全般に精通し、管理規約変更、管理会社変更、管理計画認定制度の審査、修繕積立金の見直し、自治体相談員、コラムの執筆など、管理組合のアドバイザーとして幅広く活動。 また、上場企業やスタートアップ・ベンチャー企業のCFOや財務経理部長経験から、経営・財務経理分野にも精通。コンサルティング会社経営の傍ら、経営・財務経理視点を活かし、マンション管理の実践的サポートを行う。 古市 守の著者紹介ページはこちら
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