倍賞千恵子 カンヌ受賞で発掘「44歳の一糸まとわぬベッドシーン」は威風堂々
5月29日、第75回カンヌ映画祭で、映画「PLAN 75」の早川千絵監督が新人監督賞を受賞した。主演を務めたのは御年80歳の倍賞千恵子。さかのぼること36年前には、知られざる作品に出演していたのだ。 映画「PLAN 75」は75歳を迎えると、自らの生死を選択できるという近未来の日本を描いた作品。主演の映画は文字通り、後期高齢者となり、葛藤する老女を演じきり高く評価された。映画ライターが言う。 「代表作の『男はつらいよ』(松竹)でのさくら役のような、けなげで明るい役柄のイメージが強い倍賞さんですが、実は女の情念や生き様を演じさせても超一級の女優さんです。中でも神代辰巳監督の『離婚しない女』(86年・松竹)では、主演の萩原健一を実の妹の倍賞美津子と取り合うドロドロの愛憎劇を演じて話題となりました」 内容は、気象予報士の男性を巡り、奔放な女性に倍賞千恵子が扮し、貞淑な妻役を倍賞美津子が熱演するという設定だ。 一般的には倍賞千恵子といえば、清楚なイメージだが、この作品ではショーケンを常に誘惑し挑発する。 〈己の征服欲を満たすべく、ショーケンは千恵子を背後から抱きしめ、首筋にキスの雨を降らす。そして、ロックグラスの酒を垂らすと、千恵子は普段のトーンよりもひと際高い声を上げて、「あっ、やっ!」と戸惑いと恍惚を露わにするのだった〉 執拗に首筋をねぶるショーケンに44歳の肢体をくねらせて応える千恵子の艶技は実に生々しい。 次なるは、啓一と濃厚なキスからの艶っぽい濡れ場。うっすらと見える千恵子の背中はやせぎすながら、熟した女性の肌の質感が感じられるほど。あまり肌露出のなかった名女優の意外なお宝ヌードには35年以上経過しても、実に新鮮だ。 「さらに衣服を着たままショーケンの上半身をまさぐる仕草や、高まったショーケンに押し倒され獣のようなSEXシーンに突入すると、足をくねらせ身悶える様は、まさに欲求不満の人妻そのもの。しかも太腿のドアップには年齢を感じさせないピンと張りつめた肌の艶があり、日頃からの美意識の高さが窺えます」(前出・映画ライター) そしてクライマックスは、映画の終盤に訪れる。 〈キスで押し倒されたお返しとばかりに、執拗にショーケンの首筋にキスを浴びせる千恵子。そのままSEXシーンに突入すると、背面越しからのカットでは、推定Bカップの彼女の乳房が露わに。手にすっぽりと収まりそうな美乳を揺らしながら、手はショーケンの上半身をなおもまさぐる。そして、胸板に舌を這わせて舐め回す様子は、熟女の濃厚な性欲を見事に描き出すのだった〉 映画自体は当時、大ヒットとはならなかったが、今でもカルト的な人気を誇る作品として知られている。「男はつらいよ」のさくらとは違うエロス溢れる熱演に、倍賞千恵子の女優力を垣間見るのだった。
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