『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』感想(ネタバレ)…ティガーだよね?
2024年には 「ピーターパン」 を元ネタにした 『Peter Pan’s Neverland Nightmare』 、2025年には 「バンビ」 を元ネタにした 『Bambi: The Reckoning』 、 「ピノキオ」 を元ネタにした 『Pinocchio: Unstrung』 、キャラクターが結集する 『Poohniverse: Monsters Assemble』 、2026年には「くまのプーさん」ネタのシリーズの3作目となる 『Winnie-the-Pooh: Blood and Honey 3』 、さらに 「眠れる森の美女」 や 「白雪姫」 をネタにした映画も企画中。
1作目は話題性ありきで飛びついた人もいるでしょう。でもハッキリ言います。 2作目まで観る人は物好きなバカです。 ええ、私のことです。
今作では 予算が5倍に増え、 製作費のおかげで前作よりも少しだけリッチな映画作りになっていますが、雰囲気はほぼ同じ。安心してください。 チープです。 Z級映画が好きだという好事家をガッカリはさせません。
監督は前作と同じくこの企画の立案者である”リース・フレイク=ウォーターフィールド”。でもやっぱり脚本はもうちょっと別の人にやってもらおうと思ったのか、今回は 『サマー・オブ・84』 の ”マット・レスリー” が手がけています。
『サマー・オブ・84』感想(ネタバレ)…結末が意味する思春期の終わり 結末が意味する思春期の終わり…映画『サマー・オブ・84』(サマーオブ84)の感想&考察です。前半はネタバレなし、後半から. cinemandrake.com『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』を一緒に観て、腐臭を漂わす仲間になりませんか? その結果どうなるかは責任を持ちません。
『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』を観る前のQ&AQ :『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』を観る前に観たほうがいい作品は? A :キャラクターが前作から引き継いでいるので、1作目を鑑賞しておくとよいです。ただし、同じキャラでも出演俳優やデザインは変わっているので注意。
✔『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』の見どころ ★全然ティガーではないティガー。 ★オウルのわずかなフクロウとしての生態。 ✔『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』の欠点 ☆シェアード・ユニバースとしての将来的面白さに欠ける。オススメ度のチェック
ひとり 3.0 :前作が好きなら 友人 3.0 :物好きな友達と 恋人 2.5 :趣味に合うなら キッズ 1.0 :とても残酷です ↓ここからネタバレが含まれます↓『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』感想/考察(ネタバレあり)
あらすじ(前半)とある場所にある 「100エーカーの森」 。 アッシュダウン の町の近くにあるこの森には、ある恐ろしい存在が棲みついていました。人はその存在を知らずにいましたが、ある日、事件が起こります。この森で数人が無惨に殺されたのです。世間はこの事件を 「100エーカーの森の大虐殺」 として報じましたが、犯人までは詳細に暴けず、真相は藪の中。多くの噂だけが広まっていました。
そんな森で、電球で装飾されたキャンピングカーで 3人の大学生の女 が死者の霊に呼びかける儀式をしていました。肝試しのノリです。
容赦なく襲いかかったのは、 プー、ピグレット、オウル の3体。この100エーカーの森の虐殺者の正体です。
一方、 クリストファー・ロビン は追い詰められていました。実はクリストファーはまだ子どもだった頃、100エーカーの森でプーたちと出会い、友達になって遊んでいました。あのときはプーも普通に見えました。けれども疎遠になり、大人になって戻ってきたとき、プーは自分に牙をむけました。
その恐怖の体験が今も脳裏に焼き付いています。しかし、世間は信じてくれません。それどころか、 自分が殺人鬼であるという事実無根の噂を流され、 孤立していました。クリストファーは医者の仕事も続けられなくなってしまいます。そこに見るも無残な半死半生の人が運び込まれてきます。きっとプーがやったに違いない…そう確信します。
今のクリストファーには両親のアランとダフネ、幼い妹の バニー がいます。この最後の居場所である家庭を大切にしたいと思っていました。
ときおり、クリストファーは催眠療法士のカウンセラーを受けていますが、双子の ビリー が幼少期に誘拐されて行方不明になったトラウマが悪夢として離れません。
クリストファーも恐怖を乗り越えようと、病室にいるプーの殺傷から生存した人に話を聞きに行きます。しかし、そこで清掃員の キャベンディッシュ という人物を見かけ、昔の記憶が蘇ります。
この『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』のあらすじは「シネマンドレイク」によってオリジナルで書かれました。内容は2024/11/14に更新されています。 ティガー? オウル?『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』は先ほども書いたように製作費が倍増しました(実際の製作費は50万ドルとのことですが、たぶん広告費などもいれるともっとかかっていると思います)。そのおかげが、 一部のビジュアル造形は見違えるように良くなっています 。
そして ウィニー・ザ・プーたちの造形が本当にクオリティアップしました 。前回はどうしても「頑張って作りました!」というお手製っぽさがありましたけど、今作では「どうですか!」と言わんばかりに自信をもって顔のアップになったりしますからね。
面白いのは、 1作目の映像が今回の2作目では事件の再現映像として流れていること 。つまり、前作はそういう扱いになったも同然。1作目のクオリティの低さや、演じている俳優の違い(今回はクリストファーを ”スコット・チェンバース” が演じている)といった大人の事情を、こうやって説明づけているわけです。この解決方法はちょっと 『スクリーム』 みたいなメタな片付け方ですね。
とまあ、褒めはしましたけど、 造形のクオリティが向上しても「くまのプーさん」からはやはり離れていくばかりで、 もう「くまのプーさん」のパロディとしての立ち位置も限りなくオマケに近いです。
一応、「くまのプーさん」のおなじみの 橋 のシーンはありましたね。流れているのはバラバラな手足だけども。
ひとつ目は、 ティガー ですが、これはティガーなのか?ってくらいにティガーらしさ皆無です。というかトラかどうかも判断できない…。ティガーの初登場作が1926年のパブリックドメインになった原作ではなく、その続編の作品からだったために、1作目には登場できなかったらしいですけど、 このデザインなら別に著作権の問題もないのでは? と思わなくもない。
二つ目は、 オウル 。翼があるという明らかに造形の難易度が一段階上になるキャラですが、まあ、こういうデザインに落ち着くよね…。なんかこういうウルトラ怪獣か仮面ライダーの怪人、いた気がする…。フクロウの ペレットを吐く習性 のように今作のオウルもゲボゲボします。
シェアード・ユニバースが心配になる『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』の前作からの他の改良点を挙げるなら、 クリストファー・ロビンを主体にした物語が展開されること です。前作はよくわからんガールたちが惨劇に遭っているのが大部分だったので…。
あのプーたちの正体が判明し、なんとマッドサイエンティストだったらしい アーサー・ギャラップ博士 によって 誘拐された子どもが動物融合実験に利用されて生まれたハイブリッド・モンスター なのでした。しかも、その死体が100エーカーの森に埋められ、蘇ったゾンビ状態。それはもう死なないや…。
だとしたら前作の 「森に残された生き物たちは飢え、イーヨーを殺して食べて、変わり果てました」 という設定はなんだったんだ…。イーヨー、食べられる必要はなかったんじゃないか…。
しかし、これで終わらず、 プーは実はクリストファーの双子のビリーである と判明。ビリー、熊と相性良かったのかな…。
もちろん あんな出自なら当然いくらでも自己再生できるわけで、 この「くまのプーさん」に「めでたしめでたし」はありそうにありません。
エンディングでは他の童話のおどろおどろしい挿絵をどんどん映し出し、 シェアード・ユニバースをやるぞ! と意気込んでいました。
ただ、本作を観て、このフランチャイズはシェアード・ユニバースをやって本当に魅力的になるのか、ちょっと心配にもなりました。というのも、今作でも「くまのプーさん」の範囲内でキャラクターが追加されましたけど、キャラが増えても面白さが増えたわけではなかったので…。この映画には キャラクター同士の掛け合いの面白さが1ミリもない です。今回も凄いぎこちない会話しかしてないしなぁ…。
要はどういうキャラが増えてもやることは 「残酷に人を殺す」 という一辺倒なので容易にワンパターン化します。
今後に新作がでますが、そのときは 『ハロウィン』 的なスラッシャー映画ではない、違うサブジャンルにして、組み合わせると予想外のことが起きそうなハラハラドキドキが欲しいですね。
『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』 シネマンドレイクの個人的評価 3.0 LGBTQレプリゼンテーション評価 –(未評価)作品ポスター・画像 (C)2024 ITN DISTRIBUTION, INC. ALL RIGHTS RESERVED. ブラッド・アンド・ハニー2
Winnie-the-Pooh: Blood and Honey 2 (2024) [Japanese Review] 『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』考察・評価レビュー #2作目 #スラッシャー
気に入ったらぜひシェアをお願いします シネマンドレイクをフォローする関連記事
『レリック 遺物』感想(ネタバレ)…新しい監督がホラー映画の遺産になる 新しい監督がまたどこからともなく出現しました…映画『レリック 遺物』の感想です。前半パートはネタバレ. 『NOPE ノープ』感想(ネタバレ)…襲ってくるそれの正体、その他いろいろを考察する 一見すると単純なジャンルだけど…映画『NOPE ノープ』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、. 『クリーピー 偽りの隣人』感想(ネタバレ)…まだまだいくぞ、次はお前だ まだまだいくぞ、次はお前だ…映画『クリーピー 偽りの隣人』の感想&考察です。前半はネタバレなし、後半. 『M3GAN ミーガン』感想(ネタバレ)…テクノロジーは弱者をケアするという幻想を粉砕する テクノロジーは弱者をケアするという幻想を粉砕する…映画『M3GAN ミーガン』の感想&考察です。前半. ドラマ『ゼム ザ・スケア』感想(ネタバレ)…シーズン2の恐怖の正体は? シーズン2の恐怖の正体は?…ドラマシリーズ『ゼム:ザ・スケア』の感想&考察です。前半パートはネタバレ. 韓国映画『スリープ』感想(ネタバレ)…どんな夫婦でも眠れなくなる どんな夫婦でも眠れなくなる…映画『スリープ』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートか. 最新記事- 映画『フランケンシュタインの花嫁』感想(ネタバレ)…男同士で生命を生み出す
- 映画『サロメ』感想(ネタバレ)…1920年代のクィア映画のカルト・クラシック
- ドラマ『ベイト』感想(ネタバレ)…リズ・アーメッドをジェームズ・ボンドに!
- 実写ドラマ『ONE PIECE(ワンピース) 』感想(ネタバレ)…麦わらファンを増やして
- アニメ『サウスパーク 』感想(ネタバレ)…トランプパークに入国!
- 【2026年】「CPH:DOX」コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭の上映作品を紹介 PART2
- 【2026年】「CPH:DOX」コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭の上映作品を紹介 PART1
- ドラマ『スタートレック スターフリート・アカデミー』感想(ネタバレ)…32世紀の学生事情
- 映画『私がビーバーになる時』感想(ネタバレ)…ビーバー環境正義!
- 中国映画『731』感想(ネタバレ)…中国での不評と史実の脚色実験