吉田美奈子の名曲ベスト10
「LET’S DO ITー愛は思うままー」のアルバムの表題曲であり、シングルカットもされた。レーベルの社長でもあった村井邦彦がジーン・ページと契約していたことにより、あらかじめ路線がある程度は決められていて、そのためにセルフプロデュースから離れたわりと気乗りはしないのだが、それでも決められた範囲内でちゃんとやった、というような作品になったようである。とはいえ、仕上がりは素晴らしく、ポップでキャッチーなメロディーと美しいストリングスをはじめとするサウンドが、シティ・ポップ化しつつある当時の一般大衆的な気分にもマッチしていたように思える。
4. 夢で逢えたら (1976)
3. TOWN (1981)
「MONSTER IN TOWN」のアルバム1曲目に収録された、ファンキーでとてもカッコいい曲である。ストリングスアレンジは山下達郎であり、都会の活気やにぎわいのようなものがヴィヴィッドに描かれたような楽曲になっている。シティ・ポップと呼ぶに相応しい楽曲ではあるのだが、シュガー・ベイブ「DOWN TOWN」と同様に、「CITY」ではなく「TOWN」であるところにより人間味を感じたりもするのは、おそらく気のせいである。
2. 恋は流星 (1977)
「TWILIGHT ZONE」というのがアルバムタイトルだが、吉田美奈子の音楽にはトワイライト、つまり黄昏のイメージがひじょうに強い。山下達郎との共同プロデュースとなるこのアルバムにおいては、ソウルやジャズ、ゴスペルといった音楽からの影響を受けた作品づくりがわりと自由に行うことができたということである。収録曲の中でもその真価が最も発揮されているといえるのが、アナログレコードではA面のラストに収録されたこの曲であろう。「とても素敵 夜の気配に」という歌い出しからすでに心をつかまれるわけだが、シティ・ポップとは一体どのような音楽のことなのか、という問いに対する簡潔な回答のような楽曲だともいえる。アルバムには約6分46秒におよぶバージョンが収録されているが、同日にリリースされたシングルではA、B面で2つのパートに分けられ、しかもアルバムとは別のアレンジとなっている。
1. 頬に夜の灯 (1982)
1982年のアルバム「LIGHT’N UP」の収録曲でシングルカットもされていないのだが、いまや吉田美奈子、そしてシティ・ポップというサブジャンルを代表する名曲の1つとして知られている。「灯ともし頃ならば 街もはなやいで」と歌われるのだが、この「灯ともし頃」という表現をあまり聞いたことがない。しかし、意味はなんとなく分かるし、この曲においてはこれしかないだろうという感じでもある。シティ・ポップ的な気分をあらわす表現としてライト&メロウがあるように思えるが、この曲はまさにそれでありながら内容もものすごく濃いという素晴らしいものになっている。デヴィッド・サンボーンによるサックスも最高である。
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