第26回(H30年)柔道整復師国家試験 解説【午前61~65】
【筋収縮の機序】 ①神経刺激が筋細胞膜を介して伝わり、筋小胞体からCa²⁺が放出される。 ②放出されたCa²⁺はトロポニンに結合する。 ③Ca²⁺が結合すると、トロポニンの構造が変化し、トロポミオシンがアクチンのミオシン結合部位から移動。 ④ミオシン頭部がアクチンに結合できるようになり、ATP分解のエネルギーで首振り運動が起こる。 ⑤アクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間を滑走して筋収縮が生じる。
【運動による筋疲労によって起こる事象】 ①代謝産物の蓄積(乳酸の増加やpHの低下) ②エネルギー供給率の低下(ATP低下、ADP増加、グリコーゲン低下) ③興奮収縮連関不全(筋小胞体へのCa2+取り込み低下)
答え. 2
1.× 赤血球とは、細胞内にヘモグロビンを含み、主に 酸素の運搬 を行う。血液中の細胞成分である。ちなみに、ヘモグロビンのヘム鉄が、酸素分子と結合する性質を持ち、肺から全身へと酸素を運搬する役割を担っている。
2.〇 正しい。 好中球 は、貪食作用がある。好中球とは、白血球の中で一番多く、 細菌免疫の主役 である。マクロファージが好中球に指令し、好中球は活性化・増殖する。末梢血白血球の40~70%を占め、生体内に細菌・真菌が侵入すると、まず好中球が感染部位に遊走し、菌を 貪食 する。
3.× 血小板とは、血液に含まれる成分の一種で、血管の傷ついた部位に集まってかたまりをつくり、 止血する作用 がある。そのため、血小板の数が減少すると出血が起こりやすく、血が止まりにくくなる。
答え. 2
2.〇 正しい。 IgE は、肥満細胞と結合してヒスタミンを遊離する免疫グロブリンである。IgEとは、肥満細胞や好塩基球の細胞表面に存在している。ヒスタミン遊離によりアレルギー疾患を引き起こす。生後6か月以降の乳幼児では、しばしばアトピー性アレルギー疾患の進行に伴って血清中のIgE抗体が上昇する。したがって、I型反応(即時型、アナフィラキシー型)のアレルギー反応に関与する。
答え. 2
2.〇 正しい。 洞房結節 は、健常者において心臓の歩調とりとして働いている部位である。洞房結節とは、心臓の興奮のペースメーカーの働きをする部位である。洞房結節は、右心房の上部に位置する。
心臓の刺激伝導系とは?1.等容性収縮期 2.駆出期 3.等容性弛緩期 4.充満期
答え. 4
①心房収縮期(心房が収縮し、左右の房室弁が開くことで、心房内の血液が心室に送られる) ②等容性収縮期(心室の収縮が始まる段階。心室内圧は上昇し、すべての弁は閉じる。血液に動きはない。) ③駆出期(さらに心室が収縮し、心室内圧が動脈内圧を上まわる。動脈弁が開き、心室内の血液は動脈へと流れる。) ④等容性拡張期(心室筋が弛緩して拡張が始まる段階。血液が動脈へと流れ出た後、心室圧は低下する。心室圧が動脈圧を下回ると、すべての弁が閉じる。心房には血液が流れ込み始める。) ⑤充満期(心房と心室がさらに拡張し、心室内圧が低下して房室弁が開き、心房の血液が心室に流れ込む。)
1.× 等容性収縮期とは、心室の収縮が始まる段階。心室内圧は上昇し、 すべての弁は閉じる 。血液に動きはない。
2.× 駆出期とは、等容性収縮期からさらに心室が収縮し、心室内圧が動脈内圧を上まわる。 動脈弁が開き 、心室内の血液は動脈へと流れる。
3.× 等容性弛緩期とは、駆出期から心室筋が弛緩して拡張が始まる段階である。血液が動脈へと流れ出た後、心室圧は低下する。心室圧が動脈圧を下回ると、 すべての弁が閉じる 。心房には血液が流れ込み始める。
4.〇 正しい。 充満期 は、房室弁が開いている時期である。充満期とは、等容性拡張期から心房と心室がさらに拡張し、心室内圧が低下して 房室弁が開き 、心房の血液が心室に流れ込む。
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