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個人的な話なんですが、今期のトーナメントは後半戦(第三戦以降)、様々な場面でカメラが密着していました。 試合中の湖上で撮影艇がずっと付いてきたり、試合期間中にホテルの部屋でまでカメラが入ってくることもありました。 試合後、フィールドに残って長々とインタビューを撮影したこともあったし、さすがに耐え切れなくなってカメラマンに強く言ったこともありました(笑) 今となっては良い思い出ですが、すべてはこの『競技特化ヴァンキッシュ』の撮影でした。
一年ちょっと前でしょうか。 シマノのスピニングリール開発から『ヴァンキッシュをもっと競技仕様にしたら黒田さんは使いたいと思うか?』という質問をされました。 『競技仕様』というと聞こえは良いですが、個人的には『う~ん。どうだろうか』というイメージでした。 というのも世の中で扱われる『競技仕様』という製品の多くが『耐久性』を犠牲にしていることが少なくありません。 用途や扱いを絞られたり、リールでいうと使用ライン強度が限られたり。 もちろんその『レーシング仕様』を欲する場面もあるんですが、個人的には30年以上前の幼少期からシマノが好きなのはその『耐久性』に魅力を感じていたからです。 年間300日、数個のリールで釣りばかりしていた学生時代。それでも壊れなかったのがシマノリールでした。 その中で最も信頼していたのがステラでした。 バス、シーバス、クロダイ、ナマズ、ボラ(笑)と釣って釣って釣りまくっても壊れなかったのが98ステラです。 高校時代、自転車ですっころんでデストロイヤー二本は折れたけど、傷付いただけで済んだのがシマノリールです。 それを長年体験しているだけに『安易な競技仕様はどうなんだろうか』という想いでした。 良い、悪いの話ではなく、シマノがやる必要があるのかという話。
シマノらしく過度な軽量化などはせず、自重は23ヴァンキッシュから変更はありません。 私のよく使う2500番でいくと165g据え置きです。 その代わり、ハンドル軸周りのシールを非採用とし、駆動部ベアリングの一部がグリス→オイルに変更となっています。 これによりただでさえ軽快だったヴァンキッシュのハンドルの回転が更に軽くなっています。
現状、私の場合はトーナメントはヴァンキッシュ&ヴァンフォード(バスチューンモデルのコンプレックスXR含)で戦っています。この布陣で不満はありません。 色々な考え方があって然るべきだと思うのですが、私の場合は特に競技において出来る限りシンプルに、出来る限り使用感の差異がないものを複数台持つようにしたいと思っています。 スペックだけを見ればそれぞれにベストなリールがあるのかもしれませんが、握る替える度に違う感覚になるのはパフォーマンスを下げると思っています。 そういった意味で現状違和感のない範囲内で、且つ手持ちのスピニングリールの中で最も尖っているのが今回のヴァンキッシュCEかなと思います。 もちろん今後も組み合わせるロッド次第でヴァンフォードやコンプレックスXRもこれまで通りガンガン使います。ヴァンキッシュCEだけあれば良いとか思ってません。 ただフィネスなロッド、ライトなライン、軽量なルアーになればなるほど今まで以上にヴァンキッシュ(CE)に手が伸びるかなと思っています。
真っ黒なヴァンキッシュというと19ヴァンキッシュを思い浮かべる方が少なくないと思います。私もそうです。 黒いヴァンキッシュは相変わらずカッコ良いですよね。 コンペティションエディション(CE)が何を指すのかは人やメーカーによって違う中で、シマノらしい競技モデルだなと思います。 すでにヴァンキッシュをお使いの方には是非、競技モデルを使ってみて頂きたいし、ヴァンキッシュを買い増すなんて方には誰よりも触ってほしいです。19ヴァンキッシュから23ヴァンキッシュに買い替えなかったなんて方にも個人的にはオススメです。 同時に『必要ないな』って方には変わらず23ヴァンキッシュや他リールで十分だと思います。 従来80点のものを色々犠牲にして超特化させて、限られた条件下で一気に99点までもっていくという競技特化という考え方ももちろんありますが、長時間長期間多岐に渡る競技である釣りにおいては95点のものを条件問わず96点に持っていくというのもシマノらしい競技特化なんだと私は思っています。
長年、リールが大好きな皆さまへ。 別UPしているヴァンキッシュCE動画のラスト3分半に私の気持ちの全てを詰めました。 なかなか言葉にするのが難しいんですが、お時間あるときにご覧いただけましたら幸いです。
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