2024年度、2級眼鏡作製技能検定【学科試験の問題と解説】
A.薬機法では、眼鏡の販売業は届出も許可も必要ない。B.消費者契約法では、契約の締結から 10 年間を過ぎると時効により取消権が消滅する。C.廃棄物処理法では、眼鏡レンズ加工でのレンズ切削屑は対象となるが、レンズ切削廃水は「廃棄物」に該当しないので対象とはならない。D. 特例商取引法 (特定商取引法⁉) のクーリング・オフでは、消費者が「契約をやめたい」と思ったとき、申し込みまたは契約後、一定期間内は条件付きで契約の解除が出来る。
選択肢Aの薬機法では、眼鏡レンズや聴診器などの「一般医療機器」は、副作用または機能の障害が生じた場合においても、人の生命や健康に影響を与える恐れがほとんどないものとし、届出・許可は不要です。
選択肢Bの消費者契約法では、取引権の時効による消滅は、「追認できる時から1年間(霊感商法は3年間)」、「消費者契約の締結から5年間(霊感商法は10年間)」です(消費者契約法7条1項)。
選択肢Cの廃棄物処理法では、レンズ切削廃水も産業廃棄物となります。眼鏡店での産業廃棄物は、廃棄レンズ、ダミーレンズ、廃棄フレーム、レンズ切削屑、レンズ切削廃水などです。適切に処理をしないとコンプライアンス違反となり罰則があります。
選択肢Dの特商法のクーリング・オフでは、事業者の不適切な勧誘や取引を取り締まるための行為規制、トラブル防止と解決のための民事ルールです。一定の契約に限り、一定期間、説明不要の無条件で申し込みの撤回または契約を解除できます。契約の形態により契約解除できる期間は異なり、訪問販売・電話勧誘販売・特定継続的役務提供・訪問購入の場合は8日間、連鎖販売・業務提供誘引販売取引の場合は20日間。通信販売はクーリング・オフではなく「返品特約」の記載義務があります。
25.眼鏡処方せんを持参せずに眼鏡作製を希望し来店されたお客様に対する対応として、誤っているのはどれかA.8 歳の小学生だったので、眼鏡作製せずに眼科受診を勧めた。B.最高視力が 0.7 であったので、眼鏡作製せずに眼科受診を勧めた。C.初めての近用眼鏡作製の希望であったので、眼鏡作製のうえ、眼科受診を勧めた。D.翼状片による乱視であったので、まず手術をする必要があると告げ、眼科受診を勧めた。
【B 群(真偽法)】
26.「正視」とは、調節をして遠方にピントが合う屈折状態のことをいう。 27.水晶体の屈折率は 1.336 である。 28.S+2.00D の遠視眼でピント合わせの力(調節力)が 3.0D の場合の明視域は眼後 2m~眼前 1m である。 29.小数視力 1.0 を logMAR で表すと 0 となる。MAR(Minimum Angle of Resolution)とは、最小可視角のことです。小数視力の逆数を対数で表します。例えば、視力1.0(視角1’)はLogMAR0、視力0.1(視角10’)はLogMAR1。
30.RV=1.0 の意味は右眼の補正視力が 1.0 であることを意味している。 31.可視光の分光視感効率には個人差がある。 32.角膜中心部の厚さは周辺部より薄い。 33.S-1.00D C-1.00D Ax180°のレンズの 45°方向の断面度数は-1.50D である。中間方向の乱視度数は「sin 2 θ」で表せます。45°方向は、sin 2 θ=1/2ですので、乱視の半分−0.50を球面に足して−1.50D。
仮に、30°方向ではsin 2 θ=1/4から−1.25D。60°では乱視の3/4を球面に足して−1.75D。
トーリックレンズの断面度数 C−1.00 Ax180°(中間方向の屈折力『−sin 2 θ』)
34.ボクシングシステムでの玉形中心間距離は、玉形幅とレンズ間距離の和で求められる。ボクシングシステムでは、『 (玉形幅) ▢ (レンズ間距離) − (テンプル長さ) 』などと表示されます。玉形幅を、レンズを取り囲む最小ボックスの横幅とします。
35.NT 合金は、生活温度において「超弾性」と「形状記憶」の特性を持つニッケルとチタンの合金である。 36.非球面設計のレンズでは周辺部の像面が弱度側にかたむきやすい。 37.内面累進屈折力レンズは外面累進屈折力レンズより装用時に感じるゆれ、歪みが少ない。 38.一般の眼鏡は 60℃未満の環境での使用が推奨される。 39.店頭に良い商品を取り揃えておけば、接客マナーは気にする必要性はない。 40.60 歳、近方が現用眼鏡では見づらくなったため来店。現用眼鏡度数は左右同度数で S+1.50D ADD+2.00D。近方が見づらいことが主訴であり、お客様の時間もなかったため S+1.50D ADD+2.50D と加入屈折力だけを変更し眼鏡作製を行った。但し、左右の見え方の違いや眼疾患等はないものとする。 41.望遠鏡式レンズメータを使用して S-2.00D C-1.00D Ax90°の度数で印点する場合、-2.00D でコロナが流れて見える方向を 90°方向に設定する。 42.レンズメータによる二重焦点レンズの測定において、小玉の付いている側をレンズ受け側に当て、遠用と近用の度数差を加入屈折力とする。 43.フレームトレーサーによるレンズ注文は、レンズを全て囲っているフルリムタイプでなければ使用できない。 44.フルリムのリムロック部のねじ締めで、ドライバーの使い方は押す力3、回す力7の比率で力を入れるのが基本である。 45.平面(度なし)レンズであっても多少のプリズム作用が生じるので、左右同一の Base 方向になるようにレイアウト(軸出し)する。 46.プレフィッティングとは、基本調整されたフレームを装用者の頭部に合わせる調整である。 47.角膜頂点間距離とは、角膜頂点からレンズ前面頂点までの距離のことである。頂点間距離(VD:vertex distance)とは、レンズ後側頂点から角膜頂点までの距離です。眼鏡枠のフロント部の平面に垂直な視軸に沿って測ります(JIS T7330)。
48.ビッセルスの公式では、鼻の傾斜角度が大きいほど鼻の面に垂直にかかる力は大きくなる。 49.眼鏡の装用位置・高さは、玉形高さの底辺から 5 分の 3 の位置に瞳孔中心が来るように調整すると美観的なバランスが良い。黄金比は1:(1+√5)/2 、近似値は1:1.618、約5:8。白銀比は1:√2 、近似値は1:1.414、約5:7。
50.弱視治療中の幼稚園児が「鼻眼鏡になっている」とのことでフレーム調整を希望し来店した場合でも、その都度眼科受診を勧めなければならない こちらの記事も人気です。関連記事
2025年度、2級眼鏡作製技能検定【学科試験の問題と解説】【A 群(多肢択一法)】1.最強度近視は何 D を超えるものか。A.S-6.00DB.S-8.00DC.S-10.00DD.S-12.00D解答・・C【解説】屈折度数による程度分類は、以下の通りです。 弱度・・±3.00D 以下 中等度・・±3.00D 超~±6.00D以下 強度・・±6.00D 超~±10.00D 以下 最強度・・±10.00D 超~±15.00D 以下 極度・・±15.00D 超但し、書籍により(日本眼鏡学会では、弱度+3.00 未満、中等度+5.00 未満、強度+10.00 未満、最強度+10.00 以上)、(日本学術振興会では、弱度+2.00 以下、中等度+5.00 ま.
『眼の事』Q&A➄どんな嫌な事も時間が経てば忘れます。そして、色褪せていきます。余裕がないと何もかもが嫌になります。ただ、乗り越えられれば『良い思い出』になります。乗り越えられないと『苦手で嫌なまま』です。では、学習で乗り越えていきましょう。小数視力で測定する利点は? 視力の差が等間隔である為、研究に推奨されている 感覚的な変化は対数的に進む為、視力の差が均一になる 日本で広く普及している為、わかりやすい【回答】 3番【解説】 1番と2番は対数視力log MAR視力についての説明となります。log MAR視力は、間違えた数に0.02を掛けた値を反映させる為、より正確性があります。ただし、小数視力が広く普及してし.
医学系の練習問題、其の弐【問】ぶどう膜に関する記述は? A 虹彩と毛様体で構成されるB 脈絡膜と網膜で構成されるC 血管とメラニン色素が豊富【解答】C【解説】虹彩と毛様体の他に、脈絡膜の3つで構成されます。ぶどう膜は、眼球各組織への栄養と酸素供給を担う他に、瞳孔以外からの光の侵入を防ぐ役割があります。 【問】Gullstrandの模型眼での成人の正常値(標準値)は?A 角膜前面曲率半径・・・7.7mmB 角膜屈折力・・・33.06DC 全屈折力・・・43.64D【解答】A【解説】 角膜後面の曲率半径は6.8mmです。角膜屈折力は43.05Dです。最大調節時の水晶体屈折力は33.06Dです。【問】加齢による変化で正しい.
医学系の練習問題、其の肆【問】栄養の吸収にあたる消化器は?A 胃B 小腸C 大腸【解答】B【解説】口腔から肛門までを『消化管』といいます。消化管のまとめ口腔・・『アミラーゼ』で『でんぷん』を『麦芽糖』へ分解咽頭食道胃・・『ペプシン』で『蛋白質』を『ペプトン』へ分解十二指腸・・『ヘパリーゼ』で『脂質』を『脂肪酸とグリセリン』へ分解小腸・・『マルターゼ』で『麦芽糖』を『ぶどう糖』へ分解、『ペプチターゼ』で『ポリペプチド』を『アミノ酸』へ分解。主に栄養の吸収大腸・・主に水分の吸収肛門【問】内分泌腺と外分泌腺の役割があるのは?A 膵臓B 肝臓C 脾臓【解答】A【解説】内分泌腺とは、ホルモンを血液に分泌し、導管をもたない器官で.
2023年度、2級眼鏡作製技能検定【学科試験の問題と解説】 第1回、1級眼鏡作製技能検定学科試験問題と解説② 2024年度、1級眼鏡作製技能検定【学科試験の問題と解説】 2022年度、1級眼鏡作製技能検定【学科試験の問題と解説】コメント メールアドレスが公開されることはありません。*が付いている欄は必須項目です。
コメントをどうぞ コメントをキャンセル【人気記事ランキング】初心者~中級者向け:眼鏡関連の雑記
眼鏡でよく使う計算式 51880 views クロスシリンダー法のやり方 15699 views コンタクトレンズの視力より強く眼鏡を作製して後悔・・・ 8745 views ピンホール眼鏡の効果とは 7454 views 雲霧法の測定手順など 7209 views 両眼視機能検査の解説、測定、処方、その他 6910 views 第54回午前、視能訓練士国家試験の解答と解説 6613 views【人気記事ランキング】眼鏡作製技能士向け:問題集
2023年度、2級眼鏡作製技能検定【学科試験の問題と解説】 17545 views 第1回、1級眼鏡作製技能検定学科試験問題と解説① 10614 views 2024年度、2級眼鏡作製技能検定【学科試験の問題と解説】 10539 views 2023年度、1級眼鏡作製技能検定【学科試験の問題と解説】 9770 views 第1回、2級眼鏡作製技能検定学科試験問題と解説① 9139 views 第1回、2級眼鏡作製技能検定学科試験問題と解説② 6087 views 第51回午前、視能訓練士国家試験の解答と解説① 6017 views投稿一覧(サイトマップ)と掲示板など!!
プロフィールだよ!!
© 2021-2026 眼の事に関する物.- 眼鏡作製技能士の資格取得サポート
- サイトマップ
- 一般消費者、眼鏡作製技能士を志す方に向けて
- 眼鏡作製技能士向けの問題