. 2023年10月8日 - 三浦日記
2023年10月8日 - 三浦日記
2023年10月8日 - 三浦日記

日比谷野音バックヤード 2023年10月8日

場内はグッズ販売の列やら売店の列やらでごった返していた。人並みをかき分け、座席に続く階段を数段登ると会場の全景が広がる。THIS IS 野音——。後方立見席は会場の一番後ろ、扇でいうところの淵にあたるスペースにあった。体を預けられるくらいの高さに設置された金属製の手すりが3か所あり、その範囲内であればどこからでも観ることができた。座席中央の最後の数列にはテントが設置されている。どうやらそこが関係者席であるらしかった。誰かいないか何となく辺りを見回してみると、会場の一番後ろにそびえる照明塔の前に一際目立つ格好をした人物を見つけた。新しい学校のリーダーズのSUZUKAであった。マネージャーと思しき男性と話をしている。真っ赤なジャージに、これまた真っ赤なジーンズという出で立ちである。トレードマークのメガネはかけていなかった。その印象的な格好と相反して、彼女の放つオーラは控えめであった。今日の主役はエレファントカシマシであり、彼女もまた観衆の一人だった。別段ワーキャー言われるわけでもなく、その存在に気が付いていたのは、あるいは自分だけだったかもしれない。ライブでガニ股で歌うパフォーマンスや、あの印象的なウルフカットは、宮本浩次を意識したものなのだとか*2。

コンサートが終わった後は、外で聴いていたという友人E*4と待ち合わせして、行きつけの町中華に行く。Eは「星くずの中のジパング」が最も感動したという。確かに、この曲は約20年ぶりに演奏されたものであり、宮本自身も忘れているものだと勝手に思っていたから、演奏されたときは夢と現実の区別がつかなくなるほどだった。ただ、会場内は思っていた以上に盛り上がっていなかった。その様子について伝えるとEは、 「それじゃあ、フジロックでThe Strokesが演った「Fear of Sleep」の時と一緒じゃん!」 と言った。Eは現地で一人発狂していたが、他の観客は"ポカーン"だったのだという。 「これマジでヤバいって!みんな!気づいて!これ、Fear of Sleep!今まで一回も演奏したことない曲なんだってば——!」 当時のEの様子が容易に想像できる。とんでもないくらいのレア曲というのは脳の処理が追いつかないか、はたまた曲そのものを知らないかで、盛り上がらないのが定めなのかもしれない。

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