TVドラマ「木枯し紋次郎」~1972 市川崑&中村敦夫の傑作時代劇
日テレ火曜9時ドラマシリーズ、「大追跡」に続いては、「俺たちは天使だ!」をご紹介します。「俺たちは天使だ!」1979(昭和54)年4月15日〜11月4日日本テレビ系 毎週日曜20:00 - 20:54全20話▶YouTube版はこちら企画の.
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拝啓 サイトヘッド様にはよろしくお願いをいたします。 *「音楽 テーマ曲/BGMの極めて個性的で物凄い作曲家の方々」 まず驚かされたのが「劇伴BGM作曲担当の湯浅譲二さん」この方は、時々NHKの音楽などを担当されておられる程度しか知られておりませんが、実は国内よりも国外海外での評価が高く 元々医者志望の医学部卒でありながら、趣味の音楽「当時の現代音楽程度なら自分でも出来る」と作曲活動を開始し、後に「武満徹氏等の集結した実験工房=あの有名な風月堂でのテープコンサート等で著名」等に参加し、更に「中田一次さん=中田喜直氏の兄」に音楽理論の基礎を学んだだけのほぼ基本は独学の方でしたが、それだけに出て来た音楽は「現代音楽を基本に耳障りの良い音楽は少ないながらも、他の作曲家の方ではまず出来ない創れない音楽」をクリエイトされましたし、この「木枯し紋次郎の劇伴BGM」でも、当時の時代劇音楽とはかけ離れながらも全く独自のBGMを創造されました。何故この湯浅譲二さんが人選されたのかが解りませんが、やはり監督の市川崑やプロデューサーの意向なのか、おそらくは全く違う「現代的な時代劇を目指した?」のかもしれません。更にそれ以上に驚かされたのが「テーマ曲=誰かが風の中で」でしたが、これには本当に驚かされたのです。 実はこの当時「小川真由美主演の女鼠小僧のテーマ曲主題歌」が非常に斬新で、おそらく世間が初めて聴く「えっ?と一瞬仰け反る様な感覚」を覚えた曲でしたが、、、実は典型的な歌謡曲でした。しかしこの「誰かが風の中で」は、歌謡曲とは無縁でありどちらかと言えば「フォークソングにウェスタンをブレンドした様なスタイルを持ったアメリカンポップス」ではないか?と思っています。 小室等は元々フォークの本家であり、当時流行りの「字余り字足らずの歌詞に無理やりメロディーを付けた」様な曲が流行っていた時代の中心にいた人物でした。当然そういった人がメロディーを作曲すれば大体こういったメロディーが生まれるのは想像できますが、驚くのはこのメロディーを「作編曲家の寺島尚彦氏に直接持ち込みアレンジを依頼した」と言われます。 この「寺島尚彦氏」は学業途中で名匠「池内友次郎さんに師事」しその後東京芸大卒の超エリートであり、徹底したクラシック音楽の基礎を収めた方でした。確かに作曲編曲、の作品の数は多くなく「さとうきび畑」のみが知られる様で極めて残念ですが、「ピープロのスペクトルマン映画版の音楽」等も担当され、知られざる作品も多いのです。 この「誰かが風の中で のアレンジ」は、物凄く良く出来た素晴らしい名編曲として歴史に残る大傑作と言えます。まず「かなり大編成のオーケストラを使い、1コーラスと2コーラスとでは全く編曲の構成を変化させ、聴いている者を飽きさせません。更に当時珍しい「ツインギター」を用い、後にベース、セットドラムスと次第に楽器を増やしエンドでブラス含んで爆発させるテクニック、更に2コーラス目では一瞬出てくる印象的な「チェンバロ」の音色、実に効果的な弦ストリングス=マックススタイナーを思わせる様な広大な使い方と鳴らし方等は素晴らしいテクニックを持っておられると驚かされました。特に印象的なのは「1コーラスから2コーラスに移る際のティンパニーの連打」、、、つまりこの誰かが風の中では、一種独自の全編ストーリーの構成になっているのだと気づかされます。また「上条恒彦が上手く歌ってくれた」のも大きかった。世間や一般視聴者コンシューマーは「せいぜいドラマの中身程度しか興味無い」のは解っていますが、当時から自分は「木枯し紋次郎の持つドラマティックな意外性と素晴らしい音楽」に気づいておりました。後年「当時の撮影所巡りで、主役の中村敦夫さんがいみじくも、もう駄目だよ 出涸らし紋次郎だよ」ってなジョークを飛ばしていましたが、確実に時代劇の一時代を築き、全く独自路線で名を遺した木枯し紋次郎ってぇ、もしかして凄い時代劇だったのではないか?と今更強く感じました。 敬具
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