「TP-Link RE700X」をレビュー。Wi-Fi 6で2402Mbpsの高速通信に対応した中継機
「TP-Link RE700X」の詳細マニュアルは日本語サイトのサポートページではなぜかリンクが掲載されていませんが、グローバルページから入手できます。TP-Linkのネットワーク機器自体はバッファロー/I-O DATA/NEC/エレコムなど国内の有名メーカーと同様に、スペック相応の高性能かつ信頼性の高いものではあるものの、詳細マニュアルは日本語ローカライズされていません。ルーター・中継機の設定メニューや公式サポートは日本語に対応しているものの、詳細マニュアルは英語限定なので注意してください。サポートページ:https://www.tp-link.com/en/support/download/re700x/マニュアル:https://static.tp-link.com/upload/manual/2021/202109/20210927/1910013047_RE500X%20&%20RE600X&RE700X_UG_REV1.1.0.pdf
続いて「TP-Link RE700X」のWi-Fi中継機本体についてチェックしていきます。「TP-Link RE700X」はシンプルに白色のプラスチック外装となっており、アンテナも内蔵式で正面は3面ポリゴン的ではあるものの、ほぼほぼフラットなので、白い壁紙の部屋でも存在が浮きにくいデザインです。 アクセスLEDインジケーターは管理ページ内の設定によって完全に消灯させることが可能です。また夜間のみ消灯するような設定も可能です。
「TP-Link RE700X」は2.4GHz帯と5GHz帯のデュアルバンドで、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応しており、2.4GHz帯なら574Mbps、5GHz帯なら2402Mbpsの高速通信が可能です。 「TP-Link RE700X」は正面から見るとフラットでシンプルな外観ですが、高速なWi-Fi 6に対応した無線LAN中継機で発熱も大きいため、側面には広くエアスリットが設けられています。
TP-Linkからは「TP-Link RE700X」と同寸法で5GHz帯1200Mbpsの下位モデルTP-Link RE600Xや、RE600Xと同等スペックで外部アンテナ式のTP-Link RE605Xが国内で発売済みです。(RE700Xと同等スペックで外部アンテナ式、RE605Xと同寸法のTP-Link RE705Xも海外では発売済み) RE605XやRE705Xは製品寸法として外部アンテナを含まないサイズが記載されているので、縦の長さと横幅が実際には大きく異なります。アンテナも含めて考えると公称の寸法に反してTP-Link RE700Xや下位モデル600Xの方が厚みも小さく、コンパクトな印象を持つかもしれません。
「TP-Link RE700X」は左側面に1基の1Gb有線LANポートを搭載しています。Wi-Fi中継機には単純に無線LANルーターのネットワーク(SSID)を複製したり、中継してさらに別のネットワークを構築するという、単純に無線接続に特化した製品もありますが、「TP-Link RE700X」は有線接続のネットワークを無線で拡張したり(アクセスポイントモード)、有線接続にしか対応していない機器(子機)を無線化する、といった使い方も可能です。
- Sponsored links -TP-Link RE700Xの初期設定
「TP-Link RE700X」で管理画面を開くまで、アウトボックス状態から行う初期設定について紹介します。
「TP-Link RE700X」の初期設定画面(管理画面)を開く方法として、適当なWebブラウザ(Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefoxなど)でURLに”http://tplinkrepeater.net”、もしくは”http://192.168.0.254”と入力します。一部のウェブブラウザでは、インターネット接続がない場合、自動的に「ネットワークのログインページを開く」等のリンクが表示され、選択するとURL入力同様に初期設定ページを開くことができます。
パスワードを設定するとログインページが表示されるので、先ほど設定したパスワードを入力し、「TP-Link RE700X」の管理ページを開きます。「TP-Link RE700X」の管理ページを初めて開くと、”クイックセットアップ”が表示されますが、上部のタブで”設定”を選択すると、クイックセットアップをスキップしてそのまま詳細設定を開くことができます。
初回起動時、「TP-Link RE700X」の動作モードはリピーターモードになっており、パスワードを設定してログインすると自動的にクイックセットアップという簡易設定が始まります。インターネット接続のある親機Wi-Fiルーターの無線ネットワークを拡張する中継機として使用する場合は、クイックセットアップでそのまま設定を進めればOKです。クイックセットアップの流れを説明すると、まずは「TP-Link RE700X」を接続する親機Wi-Fiルーターの無線ネットワークを2.4GHz帯と5GHz帯でそれぞれ選択します。 2.4GHz帯と5GHz帯の両方を必ずしも選ぶ必要はなく、どちらか一方を選択すればもう一方はスキップできます。 続いて親機ネットワークを選択すると、「TP-Link RE700X」から発信する無線ネットワーク(SSID)の設定が表示されます。標準では先ほど選択した親機SSIDの末尾に”_EXT”を付けた名前が設定されます。このSSIDは任意に変更でき、親機と同じSSIDにすることも可能です。なおパスワードは親機のSSIDを共通設定となり、別のパスワードを設定することはできません。 以上で「TP-Link RE700X」をリピーターモードで使用するための初期設定は完了です。初期設定が完了すると”TP-Link_Extender”のSSIDは無効になるので、新しく設定したSSIDに繋ぎ直してください。再度管理ページを開けば上で設定したとおりに無線ネットワークが拡張されていることが確認できるはずです。
TP-Link RE700Xの管理画面
「TP-Link RE700X」の管理画面について紹介します。Webブラウザを開いて、URLボックスに「http://tplinkrepeater.net」、もしくは同ルーターに割り当てられたIPアドレスを入力するとログイン画面が表示され、初期設定で設定したパスワードを入力すると「TP-Link RE700X」の管理画面が表示されます。
「TP-Link RE700X」の管理画面を開くと、最初にステータスと呼ばれる現在状況を簡単にまとめたページが表示されます。「TP-Link RE700X」の管理画面については、日本語にしっかりとローカライズされているので、国内大手メーカーの無線LANルーターと同様に使えると思います。日本語の詳細マニュアルがないので全くの初心者だと厳しいかもしれませんが、管理ページの日本語訳はしっかりしているので、ある程度のネットワーク機器の知識がある人なら問題にはならないと思います。
TP-Link RE700Xのリピーターモードについて「TP-Link RE700X」の動作モードのうち”リピーターモード”は、インターネット接続のある親機Wi-Fiルーターの無線ネットワークを拡張する、つまり親機の電波が届かない場所に電波を届ける中継機として動作するモードです。 「TP-Link RE700X」は有線LANポートを搭載しているので、『PC/テレビ/プリンタなどネットワーク接続に対応しているものの無線LANを搭載していない機器を無線化して親機ルーターと接続する』といった使い方も可能です。そういった用途の場合、「TP-Link RE700X」はリピーターモードで使用します。
リピーターモードにおいて、左側タブメニューの”ワイヤレス”を開くと、初期設定の章で説明したクイックセットアップの内容を再設定できます。リピーターモードにおいて、左側タブメニューの”ワイヤレス – ネットワークに接続”を選択すると、「TP-Link RE700X」が中継する親機のネットワーク(SSID)を設定するページが表示されます。接続するネットワークは2.4GHz帯と5GHz帯をそれぞれ、もしくはどちらか一方のみで任意に選択できます。 リピーターモードにおいて、左側タブメニューの”ワイヤレス – 拡張ネットワーク”を選択すると、「TP-Link RE700X」が発信するネットワーク(SSID)を設定するページが表示されます。「TP-Link RE700X」が発信するネットワーク(SSID)は、標準では親機のSSIDの末尾に”_EXT”を付け加えた名前になりますが、親機と全く同じ、もしくは任意の全く異なるSSIDに設定することも可能です。なおパスワードは親機と共通となり、任意に設定することはできません。
TP-Link RE700Xのアクセスポイントモードについて「TP-Link RE700X」は無線ネットワークを拡張する中継機としてだけでなく、壁埋め有線LANなど、有線インターネット接続を無線化するアクセスポイントとしても使用でき、その用途の場合は動作モードのうち”アクセスポイントモード”を使用します。 「TP-Link RE700X」ならコンセントに挿して壁埋め有線LANとLANケーブルを接続するという最小限の構成で、インターネット接続を無線化し、無線ネットワークを構築できます。賃貸アパートなど最初から壁埋め式LANに無線機能が付いていてもWi-Fi 5以下の速度であることが大半なので、「TP-Link RE700X」によって最大2402Mbpsの高速なWi-Fi 6にアップグレードするという使い方もできます。
注意点として「TP-Link RE700X」にはPPPoE等のインターネット接続機能はありません。 DHCP機能もあるので無線接続された子機の簡単なルーティングは可能ですが、インターネット接続には上流にインターネット接続設定が可能なルーターが必要です。
アクセスポイントモードから切り替えた場合、リピーターモードの動作設定を全く行っていなければ、初期設定時と同じく”TP-Link_Extender”のSSIDで「TP-Link RE700X」に接続できます。リピーターモードの動作設定を行っている場合、アクセスポイントモードに切り替えた時点で、親機Wi-Fiルーターとの無線接続は切れますが、「TP-Link RE700X」が発信するSSIDはリピーターモードの時の設定をそのまま引き継ぎます。
アクセスポイントモードにおいて、左側タブメニューの”ワイヤレス – ワイヤレス設定”を選択すると、「TP-Link RE700X」が発信するネットワーク(SSID)を設定するページが表示されます。リピーターモードでは大半が自動設定になっていましたが、アクセスポイントモードではSSIDやセキュリティ(パスワード)など一般的な無線LANルーターのように各種ワイヤレス設定が可能です。インターネット接続設定がないことを除けば「TP-Link RE700X」のアクセスポイントモードは一般的な無線LANルーターとほぼ同じように設定できます。 「TP-Link RE700X」のアクセスポイントモードは無線接続を簡単に行えるWPS機能にも対応します。
TP-Link RE700Xのその他の設定について「TP-Link RE700X」が対応する2つの動作モード、リピーターモード/アクセスポイントモードに特有な設定については上記の通りなので、ここからは各動作モードで共通するTP-Link RE700Xの管理ページについて紹介していきます。
左側タブメニューのネットワークにはIPアドレスやDHCPに関する設定が配置されています。上流から見た自分のIPアドレスを自動取得するか手動設定するか、「TP-Link RE700X」に接続された子機のIPアドレスを自分で発行するか(DHCP有効)、上流ルーターによって行うか(DHCP無効)、といった設定が可能です。なお「TP-Link RE700X」は親機側と子機側から見た自分のIPアドレスを別に設定することはできません。親機と同時にDHCPを使用する場合は末尾の割り当て番号が被らないようにする必要があります。また子機に対して固定IPアドレスを割り当てる機能はありません。
「TP-Link RE700X」の管理ページにおいて左側タブメニューから”詳細設定 – Wi-Fi範囲”を開くと、「TP-Link RE700X」が飛ばす電波の強度(どれくらい遠くまで届くか)を3段階で調整できます。
「TP-Link RE700X」の管理ページにおいて左側タブメニューから”詳細設定 – ハイスピードモード”を開くと、TP-Link製Wi-Fi中継機の独自機能であるハイスピードモードについて設定できます。
「TP-Link RE700X」の管理ページにおいて左側タブメニューから”詳細設定 – アクセスコントロール”を開くと、ブラックリスト/ホワイトリスト形式で「TP-Link RE700X」に接続できる機器(MACアドレス)を制限・許可できます。
- Sponsored links -TP-Link RE700Xのレビューまとめ
最後に「TP-Link RE700X」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。
- 白色なので白系統の壁紙が貼られた壁のコンセントに設置しても本体が浮きにくい
- コンセント直挿し型のWi-Fi中継機
- リピーターモードに加えて、アクセスポイントモードにも対応
- 1基の1.0Gb有線LANポートを搭載
- 2.4GHz帯はWi-Fi 6(802.11ax)で最大通信速度574Mbpsに対応
- 5GHz帯はWi-Fi 6(802.11ax)で最大通信速度2402Mbpsに対応
- 管理ページは日本語UIに対応
- 詳細マニュアルは英語のみ
- インターネット接続機能、固定IPアドレス割り当て機能には非対応
- 税込み9800円程度と中継機としては高価
「TP-Link RE700X」はWi-Fi 6規格で5GHz帯2402Mbps(2.4GHz帯574Mbps)の高速通信が可能なWi-Fi中継機です。1Gb有線LANポートも搭載しているので、単純に無線ネットワークを拡張するだけでなく、壁埋め式LANの無線化やWi-Fi 6へのアップグレード、有線のみに対応する子機の無線化といった様々な用途で使用できます。